2002/12/17付けの「やはりね・・・。何回同じ愚を繰り返すつもりなんでしょうね?」という投稿に反論します。
朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮)が核施設の再稼動を決定したのは正当な主権の行使です。1994年に結ばれた「米朝枠組み合意」は、2003年に軽水炉2基を引き渡すこと、それまで重油を供給することを定めています。しかし米国はことあるごとにさまざまの難癖を付け、原発の着工を遅らせてきました。そればかりか、米国大統領特使と朝鮮政府当局者との会談で朝鮮側が行った発言の言葉尻を捕らえてねじまげ、「朝鮮が核開発を自認した」とでっちあげて重油供給を中断してきたのです。それゆえに朝鮮側は仕方なく電力供給のために核施設の再稼動を決定したのです。どこに問題があるのでしょうか。
また、監視カメラは「米朝枠組み合意」に基づいて設置されているものであり、米国側によって合意が事実上破棄された以上、監視カメラの撤去は主権を守る当然の措置です。米国や日本の原発には外部の監視カメラが付いていますか。なぜ朝鮮だけが監視されなくてはならないのでしょうか。
また、「拉致問題の教訓」とは、何よりも歴史清算の必要性ということではないでしょうか。朝鮮が日本人を拉致せざるを得なかったのは、日本が歴史を清算せず、朝鮮に敵対しつづけたために、自営のために朝鮮が特殊作戦を行わざるを得なくなったからです。日本が歴史を清算し、朝鮮と正常な国交を結んでいれば、日本人拉致は起こらなかったのです。
「日本に届かないイラクにからむ核」とは何のことでしょうか。イラクは核開発を行っていないし、行っているという証拠は全くありません。核保有が公然の秘密である「イスラエル」を問題にすべきではないでしょうか。
また「文字通りのどもとに突きつけられた北朝鮮の核」というのは全く本末転倒です。在日・在韓米軍の核こそ「文字どおり朝鮮ののどもとに突きつけられている」のです。かく武装した米日帝国主義の侵略の恐怖におののいて暮らしている朝鮮の人々が、自衛のために核開発を行うのは当然ではないでしょうか。韓国の民族民主陣営の人々も、北の同胞が核開発を行うことは当然の権利であり、反米自主の立場から民族大団結をはかるべきだと考えています。