「三分の理、60代、この状況が怖い」の投稿に対して、質問がありましたので意見も沿えて、お答えしたい。
第一に、この方は、「世論の動向が戦前の大本営発表を鵜呑みにしたと同じような状況を呈していることに非常な危機感を持っている」とし、このHPでのやりとりも、同一軌道上のものと捉えられている。個人の捉え方は自由なのでそれはそれで良いが、「拉致」「核」問題について、自らの意見を言っていない。評論しているのみ。まず、自分の考え方を明示せよと言いたい。
次に、北朝鮮問題は、昨日・今日の問題ではない事を申し上げたい。北朝鮮の実態が見え始めたのは「凍土の共和国」が出版されたあたりで、それ以降、少しづつ、ベ-ルがはがされ、その後、さまざまな問題が露呈してきた。青瓦台事件、ラング-ン事件、トンネル発見、ニセドル刷、食料・農業危機、大物亡命者続出、覚醒剤密輸、核開発、そして拉致事件。隣人の日本にとって見過できない問題ばかり。これに対し政治が正しく機能してこなかった。野党レベルでも、社民党の「ていたらく」は論外にして、共産党も自己総括をしていない。これ等は、国民は良く見ているのである。「にわか関心派」ばかりではない。拉致事件に関してのマスコミの功罪については、「功」が「罪」を上回っていると評価したい。
第三にこの方は「反米さんは北朝鮮の核武装にも拉致にも賛同はしていない」と擁護されているが、「朝鮮が日本人を拉致せざるを得なかったのは、日本が歴史を清算せず、朝鮮に敵対しつづけたために、自衛のために朝鮮が特殊作戦を行わざるを得なくなったからです」この文面は明らかに、拉致が止むを得なかったことを理由付けしている。賛同ではないが明快に肯定している。キチンと読んでいただきたい。この方も同じ意見のようで残念です。
最後に「日本から北朝鮮に侵入したことはない」のは何時の話ですか?の質問に対して。前提として「自衛のために朝鮮が特殊作戦を行う」と言う文面に対する反論として、記述したものです。上記の「自衛」とは、自国で防衛陣地をはることではなく、相手国に潜入し、相手国内で無法な特殊作戦をすることになります。そのような、「自衛=侵入」と日本は無関係と言っている訳です。敢えて回答すれば、北朝鮮と書いている訳なので、北朝鮮建国後となります。