本当に久しぶりにこのページを見ました。そこに自分と同世代の方の投稿があり、分かりやすく説得力のある主張と賛同しました。ここのページに来る方は、どちらかと言うと若い方が少なく、失業の実態とかフリーターの実態とかにはそれほど通じておられないと感じています。私は仕事柄、年齢や職業の別なく、いろいろな人と付き合わざるを得ないので、まあはっきり言うと、この掲示板に来る方たちは、恵まれた方達だなあと思っています。
今日の状況は、組合のある大企業に勤務している方や公務員の方には想像もつかないところまで来ています。マルクス主義をどう捉えるか、共産党の過去の行動をどう批判するか、そういった議論をしていること自体が、私に言わせれば「貴族的なお遊戯」にしか思えません。中小企業の経営者には、毎日金融機関の取りたてにビクビクしている方も多く、フリーターの若者(親と同居のパラサイトではない人)には、電気代や家賃の支払いに追われ、雇用主の無茶苦茶な要求にも泣く泣く従って、くびになるのだけは御免だと、毎日働いている方が多いのです。こういった実態が、民主党、共産党をはじめとする「勤労者の味方」と称する党に見えないのは、実は当たり前のことなのです。
こういった党の中枢にいる方はもちろん、党員自体も「失業」など経験したこともない方がほとんど。私のところに赤旗の購読料集金にくる「活動家」党員は、徹夜の仕事が続く私の様子を見て「公務員になれば良かったのに・・」「民間は大変ですよね・・」話をしてもしょうがないので、その人とは議論もしませんが、ちなみに「マルクスなんて読んでないですよ。ずっと赤旗を読んでますから、全部分かってるんです」とも言ってました。
結局、何が言いたいかというと、共産党だけが特別に良いわけでも悪いわけでもなく、戦後体制の中で甘い汁を吸ってきた世代には、もう社会の実態が見えず、どうでもよい次元の議論しかできなくなっているという事実を指摘したいだけです。
蛇足ですが、共産党員の中には裕福な方もいて、彼は破産した自営業者の知人に「事業をやり直せ」と数百万を貸し与えました。こういうことこそ、実践と言うのでしょう。ちなみに、彼もマルクスを読んだことがないので、何時の日か一緒に「資本論」の読書会をやろうと話しています。私はどちらかというと「シュンペーター」ファンですが、まあマルクスも少しは読みたいと思います。その時まで生きていればですが・・。