まず入手した全文をアップします。その上で平和会が私に「寄せた」批判について著書で明らかに内容をより具体的に述べる形で反証致します。
最初に述べておきますが、このコメントなる文書は、私に発行の中止を要求すると言い切っていますが、今日現在、そういう趣旨の文書はおろか、口頭での抗議すら無いことをお伝えしておきます。
また、この文書は兵庫県の方から私は入手したのですが、肝心の法人内職員には配布されていないことを昨夜確認しています。兵庫の方は、兵庫民医連の関係者から入手されたと言うことでした。
有田和生氏が、当会及び民医連を中傷する目的で著書を出版したことに強く抗議する。著書の内容は、彼が当会を退職に至った事実経過の断片を、都合よく組み合わせて構成されたもので、事実とは全く異なるものである。まず、このコメントの趣旨は、私に対する抗議の体裁を取りながらも、私には送達もしていないと言う、奇怪な文書であることを最初に指摘しておきます。
彼の退職に至る経過における「トラブル」はすでに当人とも解決済みのことである。本人と労組、法人の三者(双方の代理人を含む)の話し合いで確認された「合意書」(2000年9月26日)が存在する。
この合意書をもとにした、有田氏の職場復帰に向けた関係者の努力はまったく無視され、復職(2001年2月18日)後も、まともに仕事に従事せず、就業規則を守らず、協調性を欠き、自ら職場復帰の道を閉ざして、自己退職に至ったものである。(2001年5月15日付け退職届、退職金も規程どおり支払われている)
著書のなかで、自身がおかれた職場環境について人権侵害があったとしている問題についても、彼自身が人権擁護委員会への「救済申立」(2001年3月2日)を行ったにもかかわらず、我々の道理ある説明によって、まともに取り上げることさえなかった問題である。
また、著書の中で、当会の介護保険事業に対する中傷が行われているが、彼の中傷とは別に、介護事業に携わる関係職員の献身的な奮闘によって、初期の困難期を比較的スムースに立ち上げ、以後今日まで順調に事業を運営している。また、著書で在宅介護支援センターの施設基準の問題などを取り上げているが、彼の退職後に、おそらくその告発に基づいて実施されたと思われる行政の現地調査においても、そのような問題のある指摘はなされていない。このような中傷は、当会とその幹部に向けられているだけでなく、日々地域医療・介護に献身的に携わっている職員に対する侮辱であり断じて許すことが出来ない。
以上のように有田和生氏の著書の内容に、すでに解決済みの問題にも関わらず感情的、感傷的に当会を攻撃し、自らを慰める目的に書かれたと言うほかない。まして、本人との合意書では、「第三者に対する経過の公表や、他方への批判等は行わない」事が確認されていたにもかかわらず、今回,有田氏によって一方的に破られたことは二重、三重の意味で許し難い行為であると言わなければならない。当会は本書の出版に強く抗議するとともに有田氏側にこのような行為を直ちに中止するように強く要求する。
そうでなければ、当会としても、今後必要に応じて事実経過を公表せざる得ないものと考える。
本書によって、当会及び民医連全体に向けられた論旨は小泉「構造改革」のもとで、いのちと暮らしの防波堤として運動している民医連職員、共同組織に対する攻撃であり、極めて反国民的性格しか果たしていないと考える。当会はこのような中傷には一切動じることなく、地域に密着した医療・福祉・介護の総合的な活動実践を通じて社会に貢献することを改めて表明する。
以上
2002年10月14日
医療法人平和会
理事長 市川篤
常務理事 田中 義夫
次に人権救済の申し立ての件です。
法務局人権擁護課長佐々木氏は私への電話連絡において、下記のような趣旨を述べておられます。
法務局では具体的な指導は困難であるが、今後このような事件の再発を防止する意味で身でも平和会に対して事情聴取は行った。その中で、田中氏は法人にも不十分な点があったとの趣旨を述べていた。
ですから、コメントでいう「取り上げられることさえなかった」というのは明らかに事実とは異なります。
次に、在宅支援センター問題です。あなた達が、平和会の主張に間違いはないと強弁されるのであれば、具体的に反論してください。
最後に私の書いた「福祉の思想を問う」では、一切一緒に働いていた「仲間」や民医連の攻撃はしていません。
本書のどこをさして、民医連職員への攻撃なのか、共同組織への攻撃なのか、具体的に述べてください。私は今でも全国の民医連の仲間たちとの交流を持っていますし、この本を読んでいただいた感想も聞いていますよ。
ある相談業務に携わる民医連職員は、本書を読んで、全国民医連に指導性を求めたいのだがなかなかそのようにすすまないと嘆いておられましたよ。
平和会の幹部の方々、議論のすり替えはやめましょうよ。
また、私が事件の背景として掲げた事実は、あなた方が「反論」した部分だけではありません。遅刻常習が許される管理者のこと、MRSA保菌者の病室への掲示問題、介護保険導入前に行われていた現場サイドの会議の結果を覆した事実など、、私はたくさん問いかけているのですから、全面的な反論をお待ちしています。また、それが公開の場で行われることを要望致します。
掲示板をお読みの皆様方へ
取り急ぎ、掲示版上で最低限の反論はさせていただきました。
彼らが取り上げている事実は、私の著書に書かれた事実の断片を都合よく抜き出したものだというのが私の感想です。全文を通してお読みいただき、先にupした平和会のコメントと、ぜひつき合わせてお読みください。そうすれば全体像がより鮮明に浮かぶことと思います。もちろん私が無謬の存在であるなどとは思っていませんのでご批判も含めお寄せいただきましたら幸甚です。