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私が「さざ波通信」を見ている理由

2003/1/2 京都の自治労連組合員、40代、自治体職員

 私がなぜこの「さざ波通信」を毎週見てるかというのは、私が職場で所属している労働組合が全労連・自治労連に加盟している、まあ露骨に言えば共産党系列の労働組合だからです。職場には他に自治労の組合がありますが、この組合のほうは客観的に見てやる気のない組合で頼りないので話になりません。ですから私の所属している労働組合には共産党支持でもないが、加盟している人も多くおられるようです。私の組合の機関紙などでその主張を見ればほぼ共産党と同一のことを言っています。また組合の上層部は共産党員組合員が握っていると見られます。
 上記の次第で、私の給与から幾ばくかの組合費を払い込んでいる労働組合の関連でその動向を支配している共産党に関心が行っているわけです。共産党についてはなぜロシア革命の成果のソ連が崩壊しても未だに共産主義にしがみついているのか、理解の外です。しかも現在残っている共産党が政権を握っている国家も独裁国家で今の日本よりはるかに住みにくい国としか言いようがありません。すなわち共産党が支配した国はろくな国がなかったと私は理解しています。
 ヨーロッパの先進国では社会民主主義の政党がリードして一定住みよい国を作ってきております。ただ注意しなければいけないのは、スウェーデンの社民党はロシア革命後まもなく、ドイツ社民党も1950年代にマルクス主義を捨てているということです。他の国の社民党も同様でしょう。すなわちマルクス主義で社会改革していっていつの間にかヨーロッパ的福祉国家を形成したというわけではないのです。それから皮肉なことに福祉や民主主義が進んでいる北欧諸国のスウェーデンもノルウェーもデンマークもみな王国で、王様がおられるということです。社会の民主的変革とは単純なものではないということがわかります。
 日本では選挙で共産党が多数の支持を得て政権を取るなど考えられないことです。日本共産党もイタリア共産党のように社会民主主義政党になるしかないとしか言いようがありません。