この問題はかなり複雑で、慎重に対処しなければいけない問題だと私は思います。
なぜなら、「日本は武力を持つか持たざるか」という問題と、すごく関ってくると思うからです。
北朝鮮のやってることは、やっぱり人質外交ですよね。
例えば問題をスケールダウンして、バスジャックのような人質事件を考えてみます。
すると、解決方法に「強行突入」という選択肢がやっぱり出てきます。
これを国家間でやったらどうなるか。
実際に突入するのは米軍なのかもしれませんけれども。
戦争を容認するかどうか、そういう問題をはらんでると思うのです。
北朝鮮問題に対する共産党の態度について。
私はテレビ番組などで、社会党が朝鮮総連と友党関係を持っていたことなどを知りました。
しかし「共産党が邪魔した」という拉致議連の言葉を聞くことはあっても、その具体的な根拠は知ることは出来ませんでした。
社会党の「友党関係」のように、共産党と北朝鮮との繋がりを示す根拠というものは何でしょうか?
知っておられる方がいましたら、ぜひ御一報願います。
しかし私は、共産党は結果責任は認めるべきだと思います。
在日朝鮮人の帰還運動、あの時点で北朝鮮が粛清国家ということを見抜けというのは、無理だとは思います。
しかし実際粛清されてしまった人たちに対し、帰還運動を進めたのは結果的に死に導いてしまったのですから。
もちろんその前を辿れば、日本の朝鮮植民地化があるので、ずっと根が深い問題だと思います。
しかし日本共産党は、自己の罪についてはやはり責任を取らなければいけないと思うのです。
私の想像ですが、その時に共産党は声高に「社会主義万歳、共産主義万歳」と叫んでしまい、中身を注意深く見守ることを怠ってしまったんじゃないでしょうか?
当時のことを、詳しく知っている方がいましたら教えて頂きたいのです。
私は正直、拉致議連というものをあまり好ましく思っていません。
「北朝鮮に拉致された人々を救い出す」という主張には私も賛同しますし、それには問題無いと思うのですが。
一方でその問題を利用して、民族感情を高めたりとか前述の日本を武装化させるとか、救出以外の目的を感じさせる何かがあるように思えます。
例えば「新しい歴史教科書を作る会」などの運動に加わっている議員たちの顔を、ちらほら見かけるように思うのですが…
何より人道主義を本当に貫いてるなら、今の政治を肯定出来るはずがないと思うのです。
私は拉致議連の議員の政治思想が、本当に人道主義に基づいてるとはどうしても思えないのです。
彼らが公害病や医療負担増、過労死にリストラ自殺など、政治経済の非人道的行為と真剣に戦っているのなら話は別ですが。