サパティスタさんの切実な意見と、ウナギ犬さんの誠実な反論、いずれも、もっともで納得できるものですが、それぞれの土台がかみあっていないのでは?
3月で失業するサパティスタさんは、まさに生活の糧、生存権の根本のところを心配しなければならない身であり、幸い日本は、金でそれらが買えるので、金=死活問題といったわが身の事情から議論が始まっているような気がします。当人になれば、これは当然で、みんな、そうして、何年、何十年後の保障より今、食っていく目的が最優先されるのです。ですが、サービス残業や労働条件の改善云々も、最終的には過労死に結びつくように、死活問題ともいえます。この厳しい不況下、まさに、金のために、ホームレスになり、こどもに殺されたり、自爆せざるを得ない状況に追いやられます。
さて、私たちは、こうした日本国内の身近に起こる異常な現象を、日本政府、世界、地球規模の問題とつなげているでしょうか。今、北朝鮮で、イラクで、金すなわち経済制裁という非道な国家・国連テロのために、何千人何万人の子供や人々が殺されまくっているかまた殺されようとしているか、少し考えてみる必要があるのではないでしょうか。
先のアフガニスタン(現在でも)、日本国で、金~利権~公共事業~戦争と、どれほどの破壊と債務がつもったことでしょうか。
アフガニスタンは、かつて(ソ連侵略前)、金など要らない平和な地域共同体でした。なのに、アメリカを中心とする金亡者国家郡(日本もふくむ)が天然ガス等の利権のために、いのちと国土と未来をズタズタにひきさきました。
つまり、人間の生存条件に何を必要と考えるのか、何を持ってそれらを保障する国・システムであるのかーーということではないでしょうか。
金は目的ではなく、手段のはずでした。今は、金そのものに全て依存してしまっている状況があります。金では本当の平和もいのちも買えません。むしろ、金オンリーになると、貧富の差、弱肉強食といった資本主義の暴走のつけが戦争を拡大させることになるのではないでしょうか。日本の資本主義システムのなかにあって、金は最低限必要です。ですが、すべてではありません。きれいごとというのではなく、資本主義の奴隷になる必要はさらさらありません。パーツ、パーツで物事を捉えるのではなく、大枠でみてみると、矛盾の根源、その解決策もみえてくるのではないでしょうか。
ともあれ、自分の生活は最低限乗り切って、自分たちを苦しめている諸悪の根源=戦争不況を回避することが必要です(戦争景気なんていうのは全くのたわごと)。
最後に、党についてーー。
共産党(党員)の理念と現実・行動にずれがあるのは事実です。最近悟ったのですが、組織というものはどうもそのようなもののようです。ですが、この不穏な状況下、共産党の悪いところはひとまず置いておいて、ましなところを極力ひきだすために、私は今年から勇気を出して当欄に投稿(3回目)をはじめました。今までは、党中央に、何十回と意見、論文を送りました。個々の党員、赤旗の紙面、幹部のかたの話のなかには、?マークがいっぱいですが、、末端党員、非党員とさまざまな人が批判をし、異論をぶつけていくなかで、すこしずつ、すこしずつかわっていくのかもしれません。何よりも、他党、商業紙に比べていいところはあるのです。
そうした意味で、このさざ波通信を立ち上げられた方に、敬意を表したいとおもいます。そして、お願いですが、極力間口を大きく、深くとっていただきたいとおもいます。たとえ、誹謗、中傷のたぐいでも、それらを判断するのは、編集部というより、個々の投稿者の良識にまかせていただきたいとおもいます。真剣な議論のまえには、そうしたものは自然と淘汰されていくとおもうのです。また、せっかくですから、党に依存した編集は極力さけていただきたいです。党の理論に依拠した、思い込みの強いまとめ方の文が気になっています。