先日の赤旗で広島市長選についての党および擁立の母体組織(選挙本番では「確認団体」)である「革新市政をつくる会」は広島市内で記者会見し、共産党単独推薦の候補者を擁立せず、現職の秋葉忠利市長を事実上支援する態度を明確にした。
単純にこの点だけを見るならば、一応支持はできる。
今度の広島市長選は、はっきり言って「秋葉落とし」を明確に指向している保守勢力の動向からして、相当の激戦が予想される。
なぜか今回の記事で「赤旗」は書いていないのだが、元広島カープ監督のおっさん(こいつの名前は忘れた)が昨年、立候補を表明し、マスコミが相当センセーショナルに取り上げたので、かなりの宣伝効果があったはずだ。いや、正確に言うと書いてはいるのだが、この人物の、有名すぎるほど有名な実名や経歴についてきちんと書いていないのだ。書いてあるのは「自民党本部を表敬訪問した」とかの輪郭的情報で、これでは赤旗を信頼して読んでいる読者にはなんだか良くわからないであろう。
記者や編集局自身は分かっているからいいだろうが、読者はどうなるのだ。
そこで報じられているニュースを、いつ、どこで、だれが読んでも的確に把握できるような記事でなくては、新聞記事として失格である。