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民医連の政治活動を擁護する

2003/2/15 知(ちから)、40代、団体職員

 Hegelさんに勧められて、JPCウオッチデビューしました。
 以下は、早速医学生と討議した内容です。論旨は同様なので、ダブル投稿禁ずならば、没にしていただいて結構です。賛否両論ありそうなので、あえて投稿しました。

 国会で自民党の国会議員によって、京都民医連、川崎協同病院における不祥事が、あたかも、共産党の政治的支配により起因しているかのような質問が展開された。この程度の質問を逆に打ち返せないようでは、民医連もどうしょうもない。
 今回政治活動の事実が問題になっている。医療事故問題については、たくさん事例があるのだから、善後策についての検討はそれはそれとしてやるべきです。ここで問題になっている医療機関における政治活動の事実は、たとえば、 院内でのポスターやカンパ箱等の設置があるが、秘密にやられていたことでもなし、公然のことばかりです。
 これを期に民医連と共産党は分離(勿論、表だっては無関係を装っているが)するのが得策という人もいます。公明新聞などによると、共産党と民医連の関係を意図に混同して記述しています。
 たとえば、首長選挙と党派選挙は、違います。前者は、協議会を作ってのたたかいなので、共産党も民医連も一構成員としてたたかい、候補者は、無所属でたたかいます。この場合、民医連として、たたかいます。しかし国政選挙などの場合、主として党派別選挙となるので、民医連としては、共産党の特定候補の推薦決定はしていません。後援会などの有志による選挙戦となっています。
 このことを、わざとごちゃごちゃにして、論議する向きもあるようですが、民医連内では、かなり厳密に区別されている原則です。
 自民党は,企業の役職をつかって、町内会を使って、民主党や社民党は、労組を機関決定で縛ってやっています。
 民医連も、特定政党は支持していなくても、良い医療が実現できるような政治制度を望んで活動しています。そのことにより、院内における共産党の活動も容認ないしは、応援しているのは事実です。
 しかし、政治活動とは,本来個人の権利に属する問題として扱っています。
 公人とは、勤務中の人のこと。私人とは、それ以外の時の人。つまり、休憩時間(法的に勤務を要せず)の時、外来・待合室で看護師が票読みとしてもかまわないということ。当然、当局として、業務に支障がない範囲と認定することが必要ですが。
 ある施設の中でポスターの掲示などを禁止するということは、庁舎管理権に基づくポスターを貼りたいという人への規制措置です。この場合、生協法の通知も根拠になるといっているようですが、それも程度問題であって、柔軟な運用が求められるのは、当然のことです。

 病院の中で、勤務時間に票を読んだら、それは、就業規則で問題にされるべきです。後援会の人たちがやつていることで、病院当局は使用許可願いに基づいて、庁舎管理規則上、問題がないと判断して、許可しているのでる。それをもって、病院ぐるみでやっていると思うのは、誤解です。
 患者さんがそのことで、「やばい」と感じたらどうするでしょうか。「創価病院」であなたは自分が共産党員であることを堂々と宣言できますか? 怖くないですか? また、この逆も考えてみてくださいと言う人もいます。
 でも、理屈の上からすれば、「あの先生は信心深いから、慈悲があるかも」とおもったり、「共産党だから平等に扱ってくれる」という風に考える事だって、あり得ます。
 単に政治ぎらいであったなら、それにふさわしい病院で医療を行えばいい。そういう意味では、民医連は、特別な、異端的な医療機関でしょう。だからといって、敵視するのは、間違いです。
 患者さんは、他の医療機関にかかるのではないですか。そうすると当該病院は倒産してしまいます。それを承知でやっているのです。良い病院は、残ります。悪い病院はつぶれます。ただそれだけのこと。
 患者・住民に支えられる病院は、残ります。無視される病院はつぶれます。
 スローガン倒れの病院は、つぶれます。本物の良い病院は、地域住民がつぶさせません