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新・東京地評の人事に大問題

2003/2/5 赤旗記事研究分析員、20代、民間労働者

 03年2月3日「赤旗」は、東京地評発足の記事のなかで、地評の人事問題でとんでもないことになっているのを、なにも問題がないかのように平然と客観報道している。
 ここではっきり指摘し、「赤旗」編集部および日本共産党中央委員会のばかで犯罪的なダラ幹諸君に重大なる警告を発すると同時にこの投稿を見たこころある人々に知らせておきたい。
 手元に当該赤旗記事のある人はぜひ実際に見てもらいたいし、それができない人のために、問題部分のみ紹介しておきます。

 副議長/中略/国労東京地本・酒田充/後略
 国鉄労働組合東京地方本部執行委員長・酒田充(さけたみつる)が、新たに発足した東京地評の副議長に納まった、という、ただそれだけの何の変哲もない記事である。
 問題は、この酒田氏についてである。彼は国労東京地本委員長として、地本だけでなく国労中央(全体)に大きな影響力を行使してきた。全国2万5千人の組合員がいる国労で、東京地本は組合員1万人という飛びぬけた最大組織だからである。
 組合役員の任務がらみで、国労の子会社である(有)アルバという会社の、さらにそのまた関連会社を”個人的に”経営している。
 (有)アルバという会社は、国鉄分割民営化の時に不当解雇された組合員が闘争団を結成して経済的に自活するために生産している各種の物販商品を取り扱っている、いわば国労直系の商社みたいなものだ。これは国労や闘争団と正規の取引関係にあり、なんの問題もなかった。実際、国鉄闘争の支援者たちの間でも、物販カタログやチラシを通じてアルバの名前は結構知れ渡っている。
 アルバは、世間で考えられているような単なる「労組関係会社」などではなく、不当解雇された労働者や家族が生活するための生命線のような役割をになう、尊い事業をする会社だったのだ。当然、このような性格を有する会社の経営や業務姿勢は、通常の有限会社よりも真面目で誠実なものでなければならない。有限会社は法律上営利企業だが、それはあくまでも形式上のことであって、利潤を上げることは本来の目的ではない。
 ところが、ここに酒田氏が”個人的に”経営するX社が絡んでくる。「酒田社長」の会社は、国労とはなんの関係もない、まったくの部外企業である。労組の関係会社だから組合役員が自動的に会社役員に就任する、といったものとも、まったく異なる。(ちなみに、民青の委員長は民青会館(有)の社長を兼任している)
 このX社は、必要もないのにアルバの商品をトンネル会社的に横流しするのみで、事業らしい事業はなにもやっていない。ただ商品を通すだけで利益をあげているのだ。まったくの典型的トンネル商法である。
 82年に三越百貨店の岡田社長がその地位を利用して、愛人関係にある女性の経営する会社に不当な利益を与える隠れ蓑として、三越にとって不必要な商品を愛人の会社経由で仕入れ、在庫の山を作り、三越に損害を与えたとして特別背任罪で逮捕されたケースを思い出す。逮捕直前、岡田は社内クーデターのようなかたちで取締役会の緊急動議で解任されることになるのだが、このときの狼狽した岡田が「なぜだ!」と叫んだ様子がマスコミで報道され、世間で話題になったのを記憶している方も多いだろう。
 話を酒田氏に戻すが、前述したような異常な経営が明るみに出た上、さらに国労と正規の関係にあるアルバも酒田氏のX社との間で発生した取引上の異常な損失を拡大させ、もはや会社としてどうしようもない状態にまでしてしまった。繰り返すが、アルバの事業は解雇者の血の出るような努力と、家族の大変な犠牲の上に生産された、生活の糧である物販商品を労働運動の一環として販売し、これを買う方もまた、彼らの大変な苦労と、国家的不当労働行為とあくまでも闘いぬく不屈の精神に連帯して、国鉄闘争を物質的に支えるために購入しているのである。資金力のある企業や、商売上手な業者、裕福な消費者が相手ではないのだ。したがってその売上は、一円一円が本当に尊い運動の成果であり、大切に扱われなければならないものなのである。酒田らは、その物販活動の成果を個人的な食い物にしたのだ。
 だが、悪銭身につかづ。酒田らの醜い打算に基づく悪行は破綻した。食い物にした挙句多額の損失を出したのだから話にならない。
 アルバの経営破綻で異常経営を隠し切れなくなった国労執行部は小児的な細工を試みた。なんと、経営破綻したアルバにこともあろうか国労の財政をつぎ込み、事態を隠そうとしたのである。
 これは国労の会計監査の結果見事に発覚し、担当した公認会計士をして「明らかに異常な処理」と言わしめたのである。
 はっきりいって酒田らの行為はほとんど犯罪に近いし(これが労働組合法人ではなく株式会社だったら、あきらかに犯罪として成立していたし、逮捕は免れないだろう)、法律論とはべつの、運動論として考えても、絶対に許されない行為である。
 酒田氏は国労では社民系の「チャレンジグループ」という派閥に属している。共産党系の人物ではない。むしろ、伝統的にいがみあってきたなかである。ところが例の「4党合意」を巡って、この賛成・強行派として、共犯関係が成立してしまった。4党合意推進にあたって共産党・革同と酒田一派が果たした犯罪的役割は決定的である。国労の路線問題の戦犯として、こいつらは今、同じ穴の狢であり、ある種の運命共同体関係に陥っているのである。
 今回、共産党・全労連が主力の新・東京地評の人事で、労組の幹部党員がこのような犯罪的人物とお手手つないで副議長にまで祭り上げ、ともに責任ある地位について活動しようというのだから驚く。はっきり言っておくが、酒田の一連の行為は相当広く知れ渡っていて、国労内の共産党員や全労連幹部、党中央のダラ幹なども、かなり詳しく報告を受けている。知っていながら黙っていて、赤旗などには一切書かず、一般の党員や読者をだまし続けているのである。ほんとうに犯罪的な奴らだ。許せない。