紋次郎ですか。うーん、どうかな。
私からひとつだけ指摘させていただきますと、彼は95年の参院選に立候補(東京地方区)した時に、日本共産党に対して「あれは思想集団だ」と発言し、反共体質の持ち主であることを自ら披露しました。私は共産党批判は大いに結構であるし、現在の情勢のもとではむしろ単なる党支持表明よりもこちらのほうがはるかに必要性が高いと考えています。しかし、まともな党批判と反共発言は、根本的なところで大きな違いがあります。極論的にいえば、「反動か、そうでないか」の違いです。
現在の中村氏の政治上の言動は概ねリベラル的なものであり、ただちに反動的、との評価に直結するべきではないと考えます。しかしその一方で、プチブル的態度(大衆運動・労働運動にほとんど参加していない)、有権者・人民との不団結的態度など、問題点もあることも看過できません。「現状の」中村氏が一応リベラル的・良心的に見えても、今より一層政治や社会全体が反動化したとき、中村氏のような現場体験を持たない、大衆の中に基盤を置かない、従って階級的でない人物が、その反動化に正面から抵抗していけるのか非常に疑問です。よって私は紋次郎擁立には積極的に賛成できません。
それよりも、完全に反動的転落を果たした不破を、政治的責任を取らせる形で責任立候補させ、石原もろとも「一票処刑」するべきです。人民にはこいつらを処罰する権利があるのだ。