読売新聞社のみなさんにお尋ねしたい。
3月22日付朝刊の社説を読んだだろうか?
社説によると、イラク攻撃を「大義なき戦争だ」と訴えるのは間違いだという。
掲げる理屈は2つだけ。
一つ。
「国連の権威を踏みにじったのはイラクだ」
二つ。
「何よりも重要なのは、日米同盟を損なってはならないということだ」
米国の国連違反に言及しない社説。
国際協調に一言も触れない社説。
反戦世論にも触れない社説。
ただただ米国に追従する社説。
そして、民主党など野党が米国批判を訴えると「国益を損ねる」と、どう喝する社説。
読売新聞のみなさん。
あなたの会社の社説は、これでいいのか。
読売新聞のみなさん。
この社説に、あなたは誇りを持てるのか。
読んで怖さを覚えるのはこの社説がタカ派的だからではない。
親米的だからでもない。
ひたすら政府の姿勢を是とするしかないその貧困な発想と、単純で雑ぱくな「主張」を臆面もなく振りかざせるその感覚に、戦慄を感じたからだ。
読売新聞のみなさん。
この社説に恥じらいを覚えるなら、それは、あなたの「良識」がなせる業だ。
その「良識」を、論説委員室に少しでも伝えてほしい。
公称1000万部の読売新聞。
みなさんに課せられた責任は、重いはずだ。