東京から菅井です。大本営発表を無自覚に見るのをやめました。毎日新聞、TBSテレビのみにしぼって限定聴取しています。(ネットではヤフーニュースと新聞赤旗) とりあえず、一つは使わざるを得ない、と思います。
選んだ基準は、戦況についての情報を垂れ流し報道していないこと。新しければ新しいほどよいのではないし、戦況を流すことがマスメディアの第一の役割ではない。情報は確実に操作されているので、それに自覚的であること。過去にオウム事件で手痛い打撃を受けたTBSには、この情報はアメリカ側の操作によるものかもしれないのでうのみにできない、というようなコメントがあり、その自覚が感じられます。
「あっこにおまかせ」というバラエティー番組で、TBSが今度の戦争を報道するにあたっていかに大規模で周到な体制で準備したか紹介していましたが、今回の戦争にむけて各局はいずれも大規模なプロジェクトチームをつくってあたっていて、報道の姿勢やトーンの差は、単なる偶然的なものではありません。
毎日新聞からも
<開戦後、イラク西部に侵入した特殊部隊を中心に、米軍は大量破壊兵器の発見に努めている。イラクから20日以降、クウェートに向けて発射されたミサイルは当初、「スカッド・ミサイルか」と報じられたが、射程の短い別のミサイルだと判明した。>
<米統合参謀本部のマクリスタル作戦副部長は同日の記者会見で、「米軍部隊は今のところ、生物・化学兵器を発見していない」と述べた。国連決議で廃棄が定められているスカッド・ミサイルについても、「発射されていない」と語った。米中東軍のフランクス司令官も同日、生物・化学兵器が見つかっていないことを明らかにした。・・・>
など、初期の情報がいかに意図的に流されていたのかわかります。(他の大新聞は見るのをやめたのでわかりませんが、こういう方面の反応、扱いはたぶんそれほどよくないと考えます)
TBSで毎日新聞の人が次のようなことを述べていました。「従来の日本外交の三大方針は、1 国連中心主義 2 アメリカとの同盟 3 平和主義 だが、実はこの三つは対立する面がある。今回、小泉政権は2をとって、1と3を捨てることになった。が、この三つの優先順位こそきちんと議論すべき問題なのでは。本来、平和主義という国是をとるがゆえに、国連中心主義という手段をとって実現をめざし、現実的にはやむを得ないのでアメリカとの同盟にもたのむ、つまり、3、1,2の順でなければならないのでは」日本が国連に加盟するときの演説が流されて、確かに日本代表はその時そういうふうに言ってました。小泉内閣は、2が第一で1はそのための手段、3の平和主義はどこにもない憲法違反内閣ということになります。これは使える議論だと思うのですが、いかがでしょうか。
自分用のスローガンを考えてみました。やはり、こんなことになります。
1 アメリカは即時停戦せよ
2 日本政府は侵略戦争に加担することをただちにやめろ
3 平和主義日本はイラクの自衛権行使を支持する
アメリカの侵略行動を止めるために国連軍を、というのは考えてみましたが、やめました。ドイツやフランスが言うのならわかるけど、広島・長崎を体験した日本はそんなことを言うべきではない。
連休中も世界の反戦行動は休まないようです。僕はお休みして「NPO法人世界ヒバクシャ展 設立記念写真展」(東京代々木駅・代々木会館4F)を見にいってました。
ヒバクシャ展の情報は http://peaceact.jca.apc.org/modules/eCal/ で得ました。