この惨状を、この言葉さえも吹っ飛んでしまうような、未曾有の米英の犯罪を眼にしても、まだ、あなたはイラクの口実をあげつらうのですか。
一つ、一つ、反論します。
イラク政府に抵抗の反対も訴えるべき・・とは、自ら首を、石油を、イラクの国民の尊厳を、潔く(?)差し出しなさいということでしょうか。
抗戦も戦争? こんな理屈が、何故なりたつのでしょうか。まるで、ブッシュ言語ですね。イラクの過去?はともかく、あなたがどこまで把握なさったかどうかは知りませんが、イラクは今回、戦争回避のために、どれほど、屈辱的な査察に甘んじていたか。自分の寝床まで探られるに等しい圧力に、じっとたえていたのですよ。
それに、ブリスク委員長も、元査察委員のスコットリッター氏も、証言しているではないですか。アメリカの圧力のもとでの証言がどういうものか、お分かりになりますか。査察には協力的であること、大量破壊兵器の95%は破棄。つまり、自衛の軍備は、5%以下だったのです。生物化学兵器ですか。それも、3年経つと役立たないということで、経済制裁の激しいイラクではつくる余裕はなかったこと。しかも、しかもですよ。これら兵器は、すべて、アメリカが、湾岸戦争時に、提供したものなのです。査察なら、提供先、製造元の査察をまず、ですよね。
私の知る市民団体とは、日本の平和憲法を導入することで、侵略にタガをはめるところまで、話しあっていたのです。数少ないミサイルも半分破壊したところでした。
女性やこどもをバグダッドから疎開させ、戦争の被害を少なくですって・・・?????
ならば、バグダッドのインフラ、国土もすべて、疎開する必要がありますね。いいえ、むしろ、アメリカのニューヨークのど真ん中を、戦場にしたらどうでしょうか。前回は、中東・アフガンを戦場にしたのですから、今度は、アメリカの番です。あるいは、イラクで12年前に劣化ウラン弾をアメリカにあびせられたのですから、今度も、イラクでは、やはり、不公平ですね。また、身の毛もよだつ残虐兵器や核など、これらも、アメリカと同等に持った上で、戦うのが、公正な戦争のルールというものでしょう。
戦争がなくならない以上・・なぜ、こんな決め付けをするのですか。なくすために、何ができるか、必死で反戦デモで声をあげ、ネット参加しているのではないですか。
また、南部の人が殺される可能性が高いですって???
なぜ、南部の人が殺されなければならないのですか。イラクは今、最大の侵略者に対して、先制攻撃ならぬ最後の手段、自衛権の行使をやっているのです。南部の人が米英についてはむかったら、抵抗するのは当然です。
それに、国連憲章、国際協調、なにも、破綻なんてしていませんよ。アメリカ・イギリス・日本の主要国が、国連を無視し、世界の世論を踏みにじったに過ぎないのです。国際協調は、今後、中東をも巻き込み、日米英の無法にたいして、激しい鉄槌をくらわすでしょう。
12年間の国連?、国外(米国)からの主張を無視・・というけれど、あなたの言い分は、すべて、アメリカサイドからのものですよ。私も、専門家でないので、えらそうなことはいえないけれど、この間理不尽な査察であろうが、まったく無視してはいないどころか、4年間の査察拒否は、米英がイラクを爆撃したから、フセインも堪忍袋の尾が切れたからというじゃありませんか。しかも、経済制裁で、毎日毎日、こどもたちが、ころされていくんですよ。
アメリカはばら撒いた劣化ウラン弾をとりのぞいてからものを言ったらどうか。今もなお、壊れた戦車から放出されている放射能を除去してから、罰をくわえれば・・と私はおもいます。
フセインの過去の罪業故に、苦しむ国民の国の大統領として、その国を統治することが、どういうことか。さまざまな民族を統治することと、戦後の治安、一面をとらえてがたがたいうことが、戦争の解決になるのでしょうか。
そうそう、アメリカは、イスラエルは、国連の決議を破りに破っていますよ。侵略の仕放題ですよ。瀕死のイラクをあげつらうなら、この横暴極まりない国の犯罪の一片でもいったらどうですか。
フセインがイラクを守るために、女性、こどもを巻き込むですっ????? 絶句!
確かに、アメリカは、自分の国土は、9・11以前は一切傷つかず、自国の兵隊は最小限の犠牲、しかも、主に移民、マイノリティーが現場に派遣されていますよね。フセインが自分の息子にバグダッドをまもらせ、自ら、体を張っても、ブッシュやラムズフェルドはそんなことありませんね。
アメリカは、フセインだけじゃないのですよ。標的は・・・わかってくださいよ。「ショックと恐怖作戦」で、バンカーバスター、クラスター爆弾、気化爆弾等々・・これら兵器は、人をその強烈な爆音でショック死させ、頭を狂わせ、地に地雷を撒き、蟻一匹逃がさぬ絨毯爆撃でグラウンド場をいくつも幾つもつくるんですよ。初日から、こうした約束破りの兵器をバカスか墜としたのですよ。アメリカの本音もきちっと、見たほうがいいとおもいます。
最後に、この件は、先に短くメールしましたが、言葉が出てこないほどの衝撃をうけたものでしたから。あらためて、言及させてください。警察は、国家権力に従う任務があります。ブッシュと同じように、日本国も今現在、無法な戦争国家になりましたが、この無法に声をあげる人々は弾圧されるのです。ただ、今は、まだ有事法が成立寸前というところですから、堂々とは逮捕できないというわけで、この間の取り締まりも、言論の自由への弾圧も、なにかしら理屈ーーたとえば、交通の邪魔だとか、建造物不侵入?だとかで、身柄を拘束されたりしています。
本当のところ、もう少しすると、露骨になることでしょう。戦争反対というのは、国家権力に対峙するということなのですがね。ちなみに、日本では、戦争に本当に反対できていないから、警察も本気でうごいていないのです。わかりますか?この理屈。
何度も、引用しますが、小林多喜二というひとは、ちょうど日本の今のようなとき、反戦をとなえて、戦争の根源を問い、労働者階級の眼を覚醒させる運動に体を張って、国家権力に虐殺されました。彼は、暴力ではなく、ペンで闘ったのですが、時の権力には、戦争に向かう社会構造、システムを暴かれることほど、具合の悪いことはなかったのでしょう。プロレタリア作家であった彼は、築地警察に捕まったその日のうちに、リンチ・拷問の末、虐殺されたのです。もちろん、何千人もの「反骨」が後世の平和のために消されていったのです。
国は、自分が持って生きたい方向に民衆を引っ張っていきます。それに、抗うものは、容赦しません。ただ、ブッシュの武力行使と同じように、理屈がいりますから、今後、有事の名のもとに、あらゆる悪法ーー現にメディア規制法やら、テロ特措法やら憲法改正やら国家犠牲法がぞろぞろでてきます。表面だけみていて、民主主義国家だなどとおもっていたら、足下をすくわれるとおもいます。