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日本共産党とメーデー・スローガン

2003/3/15 赤旗アナリスト、労働者

 昨年の共産党のメーデー・スローガンから、とうとう「働くものの団結で生活と権利・平和と民主主義をまもろう」という、総評時代からの伝統あるスローガンが消されました。
 このスローガンは、一見なんの変哲もないもののようですが、旧労働4団体時代(総評・同盟・中立労連・新産別)には、労資協調路線の同盟・民社が戦闘的な総評労働運動に敵対する立場からこのスローガンを否定し、同盟独自の「あいまいな」スローガンでメーデーをやっていました。
 いやいや、同盟・民社はそもそも「メーデー」という名称自体を否定し、天皇制暗黒支配期の「労働祭」という産報用語を戦後もそのまま使っていましたが。

 上記のような歴史的経過からこのスローガンは、その言葉が本来もつ意味以上に、妥協、屈服、変質、転向、裏切りに反対し、反労資協調主義、戦闘的労働運動支持、たたかう総評労働運動のシンボル的スローガンとして、総評内部のみならず、ひろく勤労者大衆の間に浸透していきました。

 総評が右傾化し、労線の右翼的再編・連合結成へという流れが出来つつあった一方で、これに反対する左派勢力(統一労組懇を含む)は、この「働くものの団結で生活と権利・平和と民主主義をまもろう」を合言葉に全労連・全労協、その他の労働者組織をつくって右傾化の流れに抵抗したのでした。
 つまり、このスローガンは、これを唱えること自体が労線の右翼的再編に反対であること、労資協調路線に反対であること、したがって反連合であることを意味したのです。
 このスローガンをこっそり取り下げ(もちろん、労働者や一般党員に相談や説明などない)、連合・民主党に擦り寄りをはかり、階級的立場を投げ捨てた日本共産党。
 全労連はいいかげんにこの戦犯政党と絶縁したらどうなのか。それとも、全労連幹部の視線は組合員よりも代々木大本営にしか向いてないのか。そんなザマだと、自分たちが組合員から見捨てられますよ。私から彼らにひとこと「労働者・組合員をなめるな!」といっておきたい。