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一般投稿欄

日本の現状と課題 その1

2003/3/16 結城、40代、会社員

 今の時代はアングロサクソンが覇権を握っている時代で、次は中国か? あの膨大な人口を持つ国が、誰もが目を輝かせて富を求め成長へと走りつつあります。中国の社会は、もはや社会主義と言えないくらい資本主義化しつつあります。これはベトナムもそうですが、社会主義国の大きな流れで、社会主義のあと、資本主義が来るという史的唯物論からは反対のことが起こっています。反対に日本は国による規制も多く、世界の中では貧富の差も少なく世界で一番成功した社会主義という人もいます。少し長いスパンの歴史からみた日本と現代政治や経済について考えてみたいと思います。
 欧州は植民地支配はスペインとポルトガルの新大陸発見競争から始まり、16世紀末にはイギリスがスペインの無敵艦隊を破り世界の制海権を握って以降、フランスとの植民地戦争に勝ち台頭してきたナポレオンも追放、産業革命でも世界をリードしてきました。その間、欧州の帝国主義の犠牲にならなかったのがアメリカと日本です。アングロサクソン系が覇権を握り、アメリカは英国の同胞という立場ですが、日本は明治維新以降必死で防衛の努力をしてきたと思います。
 20世紀に入って、第1次世界大戦以降は、パックスアメリカーナの始まりとなり、米国が産業含め世界をリードすることになりました。日本、ドイツ、イタリアが無条件降伏。その後の50年間にわたる冷戦でも共産主義・ソ連に勝利。アメリカの時代です。戦後の日本は、欧米をキャッチアップすべく物まねでも何でも一生懸命やってきて、ある程度追いついて右肩上がりが終わった今、踊り場に来ていると思います。産業的にはマネするものもなく、「新」を生み出す必要があり、右肩上がりを前提にした諸制度も見直しの必要がありますが、閉塞感がかなり大きい。
 この閉塞状況を打ち破るべく、国民の期待を担って登場した小泉内閣は、“改革なくして成長なし”と声高に叫びますが改革がなかなか進まないという状況です。抵抗勢力の存在を明確にすることによって、自民党政権下での改革の限界を示したと言えます。日本の、現状と課題、今後の方向について私なりに整理して、これから順次アップしたいと思います。