3月16日付、朝日新聞、性懲りもなくみること30分。最近は、見るごとに、不快になるので、身構えているのだが、本日また、黙視できない論調に一言、二言。
昨日の日比谷での反戦集会・デモは、社会面に載ってはいたものの、弱い。代わりに目についたのが、JR総連・JR東労組の意見広告。五段のスペースに個人名がびっしりというのがよかった。3月21日、戦争反対の行動の呼びかけとともに。
さて、一面、イラク情勢、採決断念なら、緊迫ーーと、大きく、太く。すぐ下には、クウェートの砂漠に結集する英国軍の兵士が・・北朝鮮の軍隊模様と比してどうか?
十三面、ブッシュの戦争(評者・北岡伸一)は、「米政府のすさまじい意思決定能力」として、一昨年のテロ攻撃からアフガニスタン爆撃までのアメリカ政府中枢の動きをもちあげる。うざったいけれど、以下引用する。
「それまで彼らは、アフガニスタンについてさしたる知識をもっていなかった。北部同盟の実力も、ウズベキスタンの飛行場の事情も、ロシアの反応も、まったくわかっていなかった。ところが事件4日後にこういう決定をしたかと思うと、その11日後の26日には、CIAのベテラン工作員が、100ドル札で300万ドル持ってアフガニスタン工作に行くのである。すさまじい意思決定、問題処理能力というほかはない。・・それでも彼らは、危機におけるリーダーシップの本質について、日本の政治家よりもはるかによく理解しているように思われる。」ーー何おかいわんやである。著者も評者も朝日担当者も、三位一体となって、プロパガンダを遂行している。今後、どんどん、この手の本が、増殖するでしょう。
十八面、声「米国の新兵器整合性どこに」と題して、医師の声、イラクに使われる新型爆弾に言及、イラクに問題があることは確かですが・・と前置きして日米英が「悪の枢軸」として歴史に汚名をのこさないことを願います。ーーとむすぶ。
また、主婦の投書、「命守ることをまず優先して」は、社説「フセイン大統領は去れ」に同意したもの。「たとえ、一国家の大統領であっても、その存在が国民の命を脅かすものなら、対人を迫るのは当然ーー 」という。が、その存在が地球の存続と人類の現在・未来をを脅かしているアメリカ・ブッシュのことは、この主婦の脳みそにはないようである。
今、全人類が考えなければいけないことは、誰であろうと人殺しはいけないということ、である。フセインがいなくなれば、ひとびとが助かるならば・・といった、アメリカ仕込みのプロパガンダに、やすやすと乗らないでください。朝日の記者の方も、どこまで自覚しているのかしていないのか、知りませんが、一応、800万だかの読者のめに触れる事の重みを考慮してください。本当に、つかれます。