再び 長壁 様へ 悪い事は悪いと素直に指摘する勇気を持ちませんか?
2003/3/16 鉄ちゃん、30代
長壁 満子 様
ご意見拝見させていただきました。KM生様へのご返事との形を取られておられるようですが、私の質問にも一部お答えいただいたようですので、感謝申し上げますと共に、再度反論せていただきますことをどうかご容赦願います。
まず、貴方は
「北朝鮮の罪業がいくつか、あげられていますが、これらを根拠に、恐い国といわれても・・・たとえば、つい、日本が数十年前にやった、極悪非道なふるまいはどう考えるのでしょうか」
と指摘されておられます。
確かに、日本軍国主義の行なった極悪非道な行為は決して許されるものではありませんし、厳しく批判かつ反省すべきものです。
これは私も全く同感です。
しかし、だからと言って被害を受けた方が何をやってもいいという論理にはならないと思います。
確かに、右翼勢力などは過去日本が行った行為を「棚上げ」にして北朝鮮による拉致事件ばかりを声高に叫びますが、あなたも逆の意味で問題をすり替えていませんか?
「過去に日本が酷いことをやったのに拉致事件を出すのはおかしい」と言うことは、裏を返して言うなら「拉致事件は問題にしないから、過去の日本の悪行もなかったことにしてくれ」とも取れますけど、まさかそうじゃないですよね?
日本の過去の行為も今北朝鮮がやっていることも共に許されないことなんじゃないですか?
どちらもキッパリと批判することが必要なんじゃないでしょうか?
私も北朝鮮の拉致のみを声高に言いながら、日本の戦争責任には無反省な勢力には正直なところ反吐が出ますが、逆に貴方のように、北朝鮮人民を苦しめている最高責任者である金正日に対して甘い評価しかできない人にも軽蔑したくなります。
「金正日をとやかくいったり」と貴方はおっしゃいますが、北朝鮮国民を飢えさせ、政治的自由を剥奪しているた最大の犯罪者は彼であることを認識されていないのでしょうか?
外交官の麻薬密売や国際的な不祥事を「お国事情の異常性」の一言で片付けられるのは、まさに異常な考えですね。国内の事情がどうあれ犯罪を犯してもいいという理屈はどこから来るのですか? 食うに事欠く一般庶民ならまだしも、特権階級の外交官が犯した犯罪を私なら許せませんが。
密輸船のことにしても、「時の状況次第で殺害されるようなことを、だれが自らやるでしょう。」とおっしゃいますが、北朝鮮の教育がまさに戦前の日本の「天皇陛下のために」が「将軍様のために」に変わっただけ(いやそれ以上でしょう)ですから、幼少から叩き込まれ、洗脳させられれば自らやるでしょうね。いや、兵士の宿命として命令は絶対ですから。
それは、北朝鮮の教育が戦前の日本やオウム真理教、創価学会にもつながる「洗脳の怖さ」を持っているからだと私は感じています。
お年寄りがいみじくも北朝鮮のTVを見て「戦前の日本そっくりだな」と言ったことを私は忘れられません。(余談ですが、乙骨正生氏は著「公明党=創価学会の真実」で、そして佐高信氏も「噂の真相」でともに「金正日と池田大作はそっくり」と断じています)北朝鮮の国民は、金親子の見事なまでなプロパガンダによって完全にマインドコントロールされているのです。
ただ、あなたが懸念されているように日本人も実にマインドコントロールされやすい人種だと私も感じています。「北朝鮮憎し」のあまり、何の罪もない在日朝鮮人に危害を加える蛮行には怒りを禁じ得ませんし、戦争になって真っ先に被害を受けるのは、ファシスト金正日ではなく、一般の民衆であることは過去の歴史を見れば一目瞭然ですから、私も戦争には大反対です。
ただ、あなたの朝鮮戦争での金日成の野望に何ら触れられていない事実や、北朝鮮による「南進」を「侵略」と見ない考えにはやはり同意しかねます。前の投稿でも申し上げましたが、民衆と権力者との区別がないようですね。特に後半のご指摘には、かつて保守反動勢力が日本のアジア侵略をそうみなさないのとダブって思えてしまいました。「歪曲」などではなく、歴史の事実として北が南に攻め込んだんですよ。背景を考える事は大切ですが、免罪できる性格のものではありません。
最後に萩原遼氏のことですが、「歴史的・世界史的見地にたたないものの断面」とは随分独断的なご意見というか決めつけ方ですね。私が質問させていただいたことには何らお答えいただいていないようですが、改めて「その国に都合の悪いことを書いて断片的に垂れ流す」ことはスパイと考えておられるのですか? つまり「相手国の都合のいい情報だけ書くべき」ってことなんでしょうか?
それだったらジャーナリストなんていらないでしょう。
北朝鮮で言えば「ピョンヤン放送」だけ聴いてればいいのですから。
最後になりますが、議論をかみあわせるためには、貴方も「他も○○だから」という言い訳じみたご意見を並列して出されるのは、失礼ながらはおやめになられた方がいいと思います。
それは、問題の本質を曖昧にするだけで、解決にはならないからと思うからです。
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