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自分の生活の場からの反戦メッセージ

2003/3/5 長壁 満子、40代、金融

 職場研修で、金融の動きと戦争・イラク攻撃に言及するのが、私の任務・・などとおおげさに心得、今日もまた、質問事項を利用して、戦争がおこると経済は失速、ブッシュの動きを止めるのも、私たちの役目では・・・などと、一部失笑をかいながら、踏ん張っている私です。
 化粧品コーナーでは、春の口紅を買う際、さりげなく、反戦メールを、若い女性担当者にわたします。職場の上司にも、また、マルハチのお兄さんにも、配達のかたにも、接触のある方に何かしら、いわずにおれない今日この頃・・・
 「長壁さんの考えはえらいと思うけど、あなた一人がいくらがんばっても、どうにもならないでしょう。そりゃね、生活が安定していて、心配ないのなら、何をしようと自由だけどね、お子さんの教育費もこれからかかる大変なときなのに、順序が逆じゃない。みんな、毎日、精一杯でそれどころじゃないんでは・・・それに、日本人は、人種がちがうから、右へ倣えでーー」
 おおかた、上記のようなセリフがかえってきます。その好意的な、私の環境を考えてのアドバイスはとても、みにしみます。
 でも、そのような考えそのものが、立派な戦争加担なのではないですか。人種がちがうなどと、まるで、石原がきいたら大喜びしますよ。日本で反戦運動がもり上がらないと、あなたはどこで知ったのですか。日比谷に6万人が集い、各集会には1000人単位の人々が駆けつけることもごぞんじですか。みんな、がんばっているひとは、それこそ、生活と命をかけているのです。高校の先生も、教職を辞して、バグダッドにとびました。彼を、日本でやることがあるのではないのか・・と揶揄するメールもありましたが・・・
 やはり、私は日本人のなかにも、2種類の人種がいるのだと痛感しています。この線引きの左右には、もちろん、知識、感性、思想、教養、人間性、生活レベルなど等、濃淡がありますが。
 一昨日観たニュース23、筑紫氏のバグダッドからの報告、せっかくですから、イラクが攻撃されることの理不尽さを強く、うったえてください。昔の日本と同じというような置き換えで、すりかえないで、くださいな。
 また、昨日は、在米イラク人に取材、「フセインを倒してくれ、イラク攻撃賛成」といわざるをえないイラク人の胸のうちを声高につたえたらどうか。かつて、タリバンをわるくいう北部同盟やアメリカに媚びた人間のセリフとまったく同じですね。
 かくも、ニンゲンとは、同じ愚考をなんどでも、何度でも繰り返すものなのですかね。
 なんだか、疲れてきましたね。