みなさんのなかに、いかれた方も多いことでしょう。仙台の友人も駆けつけ、日比谷で会いましょうということで、またもや、仕事を放り投げてでかけました。2時からと思い、2時05分、会場に到着。8千人から一万人ほど収容できる会場は、すでに入場制限、締め出しをくったので、入り口近辺、日比谷公園でたむろする、何万という人々のなかの一員として、覚悟をきめました。近くの木の切り株に腰をおちつけ、それまでもらった何十枚というチラシを、一枚、一枚読みながら時間つぶし・・他の人々も帰るでもなく、座ったり、立ったりしながら、思い思いに・・老若男女、若い人も多く、なかには、生後数ヶ月の赤ちゃんがお父さんの抱っこ紐の中に・・3時30分から始まるであろうデモをひたす待ち続け、夕暮れがせまってきました。
さて、私が最も気になったのが、マスコミのとりあげかたです。私は、朝日と赤旗しか、日刊紙はとっていないので、まず、この2点を点検。
朝日一面、「グラクソ、650億円申告漏れ 海外に株利益留保」の記事に囲まれて、英文字「NO WAR」などのプラカードを掲げた群集のカラー写真、3段35行ほどのスペースに。キャプションは、イラク攻撃反対のデモ行進をする人たちー8日午後、東京・日比谷でと小さく・・・そして、すぐ左うえには、大きな見出しーイラク攻撃週内にもと開戦が目前かといった感じをつたえています。
これでは、せっかくの写真がいきません。見出しもなく、何万人あつまったかさえ、わからず、どうせ、また、海外での反戦集会か・・・ぐらいにしか思えないものです。じつは、これが、狙い、あるいは、メディア規制のなかのぎりぎりのところかとおもえます。
これだけでは、抗議がくるとおもったのでしょう。社会面には、「平和のため私も何か」フツウの人が動いたーーと、家族で参加した高校生二人を、大きく掲載。フツウを強調、投書でも読んだことがあるような気がしますが、朝日の記事では、昨日のあの迫力は万分の一に縮小され、隠蔽されていました。掲載してくれるだけでもましーーなどと、今この時期に、いいたくありません。広報室の方、論説委員室の方、いつか、誠実な応対をしていただきました。どうか、記者のかたの原稿を殺すような扱いは、やめてください。
3日前、投書一面に、「テロが悪いといいきれるか」と、パレスチナの人々の絶望的・最後の抵抗手段を思う大学教授の投稿を採用していましたが、この勇気(勇気と書かざるを得ない今のメディアの現状に、腹立たしいですが)を、前面にだしていただきたいーーとおもいます。
戦争の本質を問う声は、皆無に近く、あいかわらず、アメリカの路線で、人殺しの駆け引きが続いています。