とどさん、返答の投稿拝見しました。アメリカのイラク戦争を支持しない、といっていただいて、心を強くしました。
僕は、とどさんが、なんで反戦運動の主な鉾先がアメリカでならなければならないのか理由がわからないので、質問されていると思って、お答えしました。動かないことも行動の一つですが、今は僕たちふつうの個人の選択と行動が世界の平和と戦争に影響をおよぼせるような状況です。これは、何十年に一度ぐらいしか起こらないことです。お答えして、とどさんにもぜひデモ、あるいはなんらかの形態での平和へむけての行動をしていただきたい、という下心もあって書きました。そのためには誤解があれば解きたいと思いました。
また、日本の反戦の人はどうして警察とぶつかるのか、というのは、僕の参加したデモはそうではありませんでしたので、とりあえずそれを伝え、あわせて、とどさんの「本当の反戦」というのがどういうことなのか、良くわからなかったので、僕の方からも質問させていただきました。
僕は、もともと、言葉を自分の考えをはっきりさせるための道具として使ってきました。他人の考えは参考意見として聞けばいい。今でもそう考えています。だから、言葉を他の人とのコミュニケーションに使う、というのはあまり経験がありません。とどさんに反応していただいたのは、大変に感謝しています。慣れていませんので、行き違いもあるかもしれませんが、よろしくお願いします。
まず、僕の答をとどさんは理解していただいただろうか、また、その答に納得していただいたのだろうか、ということからはじめます。
僕は戦争をしたいのはアメリカで、イラクは戦争をしたくない、する気がない、と言いました。戦争を止めるためには、戦争をしようとする側を止めなければならないのだから、反戦という限定された目的のためには、とにかくアメリカに働きかけなければいけない、と言いました。
とどさんの「菅井さんへの返答」には、僕の答に関することは
「戦争は一方だけではできません。アメリカが戦うからといわれますが抗戦も戦争では。」
と書かれていますので、納得してはいただいてないと思いました。
菅井は、戦争はアメリカだけがやりたいのだ、というが、とどさんは、アメリカもやりたいが、イラクもやりたいのだ、ということですね。この点は確かに見解の相違があります。
では、大前提の「戦争を止めるためには、戦争をしようとする側にはたらきかけて止めなければならない」ということは納得していただいたのでしょうか。だとすれば、誰が戦争をしようとしているかの事実判断の違いということになりますが。
よろしくお願いします。
次に、日本の反戦の人はなぜ警察とぶつかるのか、ということについて僕が書いたことをとどさんはどう読んでくれただろうか、ということに移ります。
まず、事実については、「最初の反戦デモで警官に排除され怒鳴っているデモ参加者の姿が映っていました(最近は少ないようですが)少なくとも、警官に無理やり運ばれて拡声器で叫んでいる姿は、多くの人の賛同は得たとはいえない映像でした。また、警備の警官に文句を言う人もいます。」と書かれていました。情報提供に感謝します。僕は2,15以前にはデモに参加していませんので、この最初のデモというのが、いつのものか知りたいと思います。もし、2,15以前であれば、僕が知らないのは当然なのです。最近は少ないようだとおっしゃっているので、それは僕の知見と一致します。
ただ、僕が意外だったのは「警察とぶつかる」と書かれていたので、てっきり強行突破とか、殴り合いとか、もっとすごいことをしていたのかと思ったのですが、拡声器をつかってとはいうものの、「口頭での」抗議なのですね。そして、「無理矢理運んでいた」のは警官の側だったのですね。とすれば、事、形態にかんする限りは、暴力ではないしそんなにいけないものでもないような気がしますが。デモは表現の自由に属する基本的人権ですし、デモと言う形態が、警官が守るために動かなければならないようなアメリカ大使館の危機であるとは、僕には信じられません。警察の方も人間ですから、行きすぎた行動をして、抗議を受けていたということも有り得ますので、判断は慎重にすることをお勧めします。
「高校生のデモでもいました。」とありました。このデモのことは僕も新聞で読みましたから、多分最近のことですね。やはり口頭での抗議ということでしたら、そんなにひどいとはいえないと思います。ただ、高校生は未成年ですから、なんで、デモに警官がついてくるんだ、とかだけでくってかかるとかの不十分なことがあったら、大人が(とどさんも大人ですよね)きちんと教えてあげるべきことだとは思っています。
「本当の反戦」については、「菅井さんへの返答」では説明していただいてないようで悲しかったですが、「鎌倉さん、獏さんへの返答」には次のように書いてらっしゃいますね。
昨日、ノーベル平和賞のとった人の反戦デモをみました。
静かに抵抗もせず逮捕されていました。
警官も静かに逮捕していました。あの姿が反戦デモの参考の一つにもなると思います。
私は、すべての人のために祈ります(誰がなんといおうと)。
米国もイラクも日本も北朝鮮もすべて悲しい国でないですか。これが私の反戦です。
こういう反戦デモが、とどさんの「本当の反戦」ということなんでしょうか。もしかすると話すべき相手ではないと思われたのかもしれませんが、僕にも御説明いただければうれしいです。
それでは。