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イラク問題の陰で個人情報保護法案がするりと…

2003/4/24 しんぶん白旗、30代、団体職員

 東京新聞の4月24日付朝刊を見て、目が覚めた。
一面トップは
「政府案あす可決へ」
「個人情報保護法案」
「与野党が採決合意」
の3本見出し。
しかも、一本目は5段ぶち抜きの大見出しだ。

 平成の治安維持法と称される政府案に真っ向から対決する唯一の新聞らしく、大胆な紙面作りが光る。

続いて政治面。
「徹底審議尽くせず」
「法案不備、置き去り」
「強引与党に野党は白旗」

 個人情報を扱ったHPは今後主務大臣の監督下に置かれる。
 もちろん、その主務大臣は国家公安委員長(警察庁)を含む。
 紙面は、この「恐怖の現実」に警鐘を鳴らす内容となっている。

 政府・与党に何の抵抗もできず審議拒否も街頭活動もしないまま25日の委員会採決日程に応じた野党四党のふがいなさを糾弾している。

 うっかりしていた。
 私自身、イラクと有事法制にかまけて個人情報保護問題に目がいっていななかった。
 気付かないうちに、危険な法案は間もなく産声を上げようとしている。

 ただ、まだ参議院の審議が丸々残されている。
 野党が政府案を廃案、ないしは大幅修正に追い込む可能性はささやかながら、残されている。
 野党各党の奮起を期待したい。