選挙になると赤旗やチラシを見ながら、言葉の使い方が正しくないと感じ、気になっていることがある。
それは「オール与党」と云う言葉である、使い方は様々である。
オール与党体制の県議会、とかオール与党の市議会と云う場合や県議会のオール与党は、とか市議会のオール与党は、と云う具合である。
前者の場合、以前にはその議会に共産党が議席を持っていなかったときに使っていて、一応正しい使い方だった(但し正確に言えば今よりはしっかりしていた社会党が野党として居たのであるが、共産党だけが真の野党だという考え方だったのだろう)。
今回私の街の県会議員のチラシに「オール与党の県政は--」と云う文章があったので、地区委員会に電話して聞いてみた、県議会に共産党の議席があるのに「オール与党の県議会」は無いでしょう、と、そうしたら電話に出た人は「そうですね」と答えてくれた。
しかしそのチラシは中央委員会で出したものだと云うので、中央委員会に質問した、出た人の答えはこうだった、「共産党以外の政党全ての議員をまとめて言う言葉として『オール与党』と云っているとのこと、だから共産党の議員が何人か居るときの「オール与党の議会」と云う場合と、共産党議員が1人も居ないときの「オール与党の議会」と云う場合の区別はないとのことだった。
そうすると共産党員首長の地方議会は「オール野党の議会」とでも呼んでいるのだろうか。
この様に「我が党だけが正しい」と云う態度を取り続けているからなかなか伸びないのであろう。
同じチラシの中でこうも云っているのだ「何でも反対の共産党と云うけれど、議題の90%には賛成しています」と。
それならば全ての議会が「共産党も含めて、ほぼオール与党の議会」と呼んでも差し支えないと思うが。
我が街の「ほぼオール与党の議会」の例を述べてみる、某私立大学の研究所を市有地に税金を使って建設して、無料で差し上げ、人件費を含めた研究費を補助金として支給し、2005年度まで総額4十数億円使う、共産党は「歓迎!研究所」である、また住民の「特別養護施設がもっと欲しい」と云う要望に応えるとして現在建設している、しかしそれは我々が要望しているものと違い、通常入所費用の1.5倍から2倍以上も負担しなければならない「本人負担特別高額養護施設」だった、それを「共産党議員団4年間の議会活動の輝ける実績」のトップに挙げている。
某援会事務所に電話で「これを実績というならば共産党支持を再考する」と云ったら「詳細を調査して返事をする」と云いながら、返事をしないまま次のチラシには同じ見出しのまま「特別養護施設建設」が実績から削除されていた、やはり共産党は上から下まで「間違った」と分かっても全て「こっそりと」訂正する「誠意のある」政党だなあと、改めて実感した次第である。