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統一地方選における共産党の対応

2003/4/30 高弘、30代、会社員

 今回の共産党の惨敗した理由が、何となく分かりました。
 共産党は、誰のために、何のために選挙をやったのでしょうか。
 選挙民が、政治に何を望んでいるか、という事を共産党は、あまり理解していないと感じています。
 地方選は、国政の是非を問う選挙では、ないと言う事です。
 要は国内、つまり日本人の生活をどうするか、という事を第一に考えなければならなかったはずです。
 しかし、今回共産党から聞こえてきたのは、『イラク攻撃反対』という事が、中心だったような気がします。
 共産党が戦争に反対する事は、全然構いません。
 今回問題とされるのは、戦争に反対した事ではありません。
 何故これが、国内問題より優先するべきことなのか、選挙民が、理解できないという事なのです。
 何故共産党は、遠いイラクではなく、目の前の日本人の事を優先して考えてくれないのか? 自分だけでなく、大多数の人が同じ気持ちだと思いますよ。
 共産党は、平和団体や思想団体ではないはずです。
 国民の生活を第一に考えるべき政治政党なのです。
 共産党に票を入れる人は、自民党政治に嫌気がさしている人が、共産党の躍進によって、少しでも現状を変えて欲しいと願っているのです。
 それが独自候補者を擁立して、始めから負け戦をやっていたら、自分の貴重な一票を無駄にされたと感じるでしょう。
 支持者の事よりも、党の主張があくまでも優先するというのなら、支持も離れていくのは当然だと思います。
 ただでさえ拒否度が高いのに、こんな大事な時に、ひとつ覚えのように『反戦』『反米』では、誰も相手にしなくなります。
 共産党が、優先的して言うべきことは、福祉や教育や医療の問題だと考えています。
 『医療費の3割負担を2割・1割に戻せ』
 『有事法制の可決阻止・廃案へ』
 『消費税完全撤廃』
 『失業対策をすぐに始めろ』
 『イラク攻撃に関して、国民投票を実施して国民に是非を問え』
 いくらでも言うことはあると思うのですが。

 他の政党と選挙協力は、しない。
 選挙制度改革案も出さない。
 勝つために必要な措置を何も取らないのなら、せめて有権者の目線にたった公約を言うべきです。
 そうしないと、何のために共産党に票を投じるのか分からなくなります。