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相変わらず共産党は、選挙戦略がない

2003/4/12 高弘、30代、会社員

 共産党は、選挙で勝つつもりがないのでしょうか。
 知事選や定数1~2の選挙区で、単独で候補者を擁立しています。
 相手は自公の連合軍なので得票率は、4割にも及びます。
 しかもこれらの票の多くは、浮動票ではなく固定票です。
 選挙は、単純な足し算の仕組みで当落を決定します。
 相手よりも1票でも上回れば良いのです。
 自民や公明はこの単純な仕組みを熟知しています。
 逆に野党、特に共産党は、この事を選挙戦略に全く生かしていません。
 いくら複数区で当選者を出せても、自公を過半数割れに追い込む事は出来ません。
 複数区は、比例代表のようなもので、一定の支持率を持っていれば自動的に当選します。
 複数区は、いわば局地戦のようなもので、ここで当選者を出しても大勢は、変わりません。
 本当の勝負は、定数1の選挙区にあります。
 ここを勝たない限り過半数は取れません。
 死票が大量に発生する、定数が少ない選挙区が、自民党の大量議席の要因です。
 共産党は、2度に渡る小選挙区において、600の選挙区で、わずか2人しか当選者を出していないのですから(1996年に2人、2000年は0)、いい加減に過去に学ぶべきです。
 選挙民は、選挙結果を予め知って投票に臨む訳ではないので、取りあえず自分の支持する候補者へ投票します。
 開票後に野党票の分裂によって、共倒れしたのを知っても後の祭りです。
 そのため野党は、確実に当選できる数に候補者を絞るべきです。
 逆に無投票区には、相手候補が共産党(革新)に近い考え方を持っていない限り、対抗馬を擁立する必要があります。
 今回の統一地方選でも無投票当選者がいますが、馬鹿げています。
 このような選挙区こそ共産党は候補者を送り込むべきです。
 共産党は、まず選挙で勝ってから支持率を上げる戦略に転換すべきだと考えます。