より、ますます、積極的になってきた朝の日本テレビである。浅間山荘で活躍したとされるS氏の解説。フセイン政権が軍事部門はつぶれ、次はシリアといわれていますがね(うれしそうです)・・・北朝鮮と言う文字が大きく画面に・・アメリカは北朝鮮から日本を守ってくれるのかということですが、
ラムズフェルドーー必要とあらば、二紛争行う
(つまり、シリアと北朝鮮にバンカーバスター、気化爆 弾、劣化ウラン弾なんでもござれ、残った兵器で片付けて やるぞ。だが、ここには石油がないぞ・・)。
アミテージーー日本に対する攻撃はアメリカに対する攻撃とみなす(いつか、だれかの質問に関して、答えたくなさそうに、社交辞令的にお答えになったのを、私もこの耳でききましたが)。
この二人のお言葉にS 氏はしっかりと、しがみついて、シナリオどおりに、世論誘導に励みました。ご苦労様です。
次いで、少し若手のS氏の登場、この男も以前は環境問題など、マシなこともいったのですが、最近は、進軍ラッパの脇役を立派にこなしています。
テーマはもちろん、北朝鮮の拉致帰国者ニュース。朝日新聞の社説を引用しながら、「日朝間の硬直状態は、5人の一時帰国の約束を日本政府が破ったから」ではなく(大きく否定)、問題は、北朝鮮の核開発。核開発断念なしに、経済援助はありえませんーーと、すりかえ論。
聞いてる方がつかれます。が、こうした愚論に洗脳されてしまう人が多くいることを考えると、見過ごすわけにはいきません。
トピックスでST編集部員の見事な解説にもありましたが、今回の「石原中尉」の里帰りを許したのは、官から草の根右翼の大同団結です。革新側は、ほとんど、惨敗。わけても、共産党は・・・この党は、本当に、今100度の湯をかけられて、目覚める必要がある。年寄りばかりに頼っていないで、半分は、若手をひきこんだらどうか。今の党を担っている先輩がせめて、各自自分の子や孫を二人後継したらどうか。それで、一挙に二倍以上に増えるであろう(えっ。そんな魅力ないし、説得する自身もない?)
ちなみに、私の子は、最初、支部総会にもでたことがあり、不破さんと握手するため、記念講演にもでかけた。3,4年たって、現在、中学生となり、この戦争中に、余りにみんなが、くだらない脳天気なので、いやになるという。小林多喜二の小説をよみながら、ため息をついている。
とにかく、とにかく、日の丸の旗で石原中尉を出迎える国民、仮想敵国をつくり、戦争準備をさらに本格化する政府、本番になれば、石原大将が、軍事の指揮権発動ということに・・・・は、絶対させてはなるまい。
最後に、みなさんにおききしたい。
はたして、北朝鮮は、イラクもそうであったが、米国の残虐兵器をまえにして、米国の属国日本に戦争をしかけたり、本気でミサイルを打つとおもっているのか?
圧倒的な暴力(この場合経済的暴力も含む)を前にしての
SOSのサインないしは、窮鼠猫をかむの類ではないのか。
ここのところを、エゴイスチィックな日本は、よーくかんがえたほうがよい。窮鼠は、殺される前に、手近にあるあらゆるもので、反撃するのは当然であろう。イラクの惨状をみれば、ますます、核を、ミサイルを(威力があろうがなかろが)、そして、拉致帰国者の家族を、自衛のためにつかうのは、当然である。日本人のあなたが、その立場だったら、と考えれば、理解できるのではないのか。たまには、やられる側の視点、敵?側の事情にも目を向けたらどうか。
ともかく、今の日本は、明らかな戦中国家である。北朝鮮から日本をまもってくれるのは、アメリカでは断じてない。日本を守るのは、愛国右翼でもない。武力的にかんがえても、道理がない。武力の脅威をちらつかせればちらつかせるほど、いまあるなけなしの武力にすがるのは、自明の理であろう。
瀬戸際外交だの、なんだのとのたくってるコメンテーターは、少しでよい。今、北朝鮮の民衆がつぎつぎ飢え死にしている状態で、武力の脅威までちらつかせればどうなるか。日本で同じことが、おこなわれたらどうか、とかんがえればよい。日本は追い詰められてもいないのに、追い詰める側として、狂気の蛮行をアメリカの残虐兵器をつかったのである。
曽我ひとみさん、蓮池さん、地村さん、日本に拉致されて半年、この間こどもはだれが面倒みてくれているのですか。
そろそろ、双方のマインドコントロールからぬけて、自立した人間になってください。もしかしたら、あなた方の存在こそが、この日本とアメリカの狂気を、阻止することができるのかもわかりません。