井鍋さんから私に対していくつか質問があるようなので私なりに質問を分類し順に回答したいと思います。
(Q1)国益と国民益は同じなのか?
(A1)いうまでも無く同じだと思います。国民あっての国家なんですから。
(Q2)日本は軍事的にスイス型か北欧型になればいいのか?
(A2)私は日本、韓国、中国そして台湾の4カ国(あえて私は台湾を1つの国家と認める者です)を核としたアジア共同体を形成して超大国アメリカやEUに政治、経済そして軍事問題で対抗するのが「最善手」と考えています。まあEUならぬ「AU」といったところでしょうか。ただ中国の民主主義の成熟度や日、韓の外交力の向上、台湾の独立承認など課題も多く実現にはまだ10年以上はかかりそうです。現段階では周辺国の偵察機能の向上、有事に対する法整備、局地テロや紛争レベルに対しては日本独自でも対応できる態勢にしておくのが「次善手」だと思っています。
とにかく軍事は大小問わずアメリカ任せでただ平和を祈るだけという追従からは脱却すべきです。「祈る」気持ちはとても大切な事です。しかしながら祈るだけでは世の中はいい方面には決して向かいません。
(Q3)鎌倉太郎は反戦デモに疑問を持っているのか?
(A3)反戦デモに疑問は持っていません。戦争という行為に対し嫌悪感を抱くのは普通の人間として当たり前の感情だと私は思いますから。ただ反戦デモの効果には大いに疑問を持つ者ではあります。(A2)でも触れましたが「具体策」の無いデモは今までの例から見てまずダメですね。
(おまけ)井鍋さんの件とは全然無関係で恐縮ですが最後に「国連外交」について私なりの考えを一言、二言。
確かとどさんだったと思いますが「国連主義は破綻している」といった意見がありましたが私はそうは考えていません。むしろ日本が持つ数少ない外交カードなのです。アメリカ(を始めとする常任理事国)の独走を止める方法があるのですから。それは「今の国連組織でいるなら日本は国連運営費をもう払わない」と宣言すればいいんです。さすがのブッシュ大統領も慌てますよ。なにせ20パーセントも負担してるんですから「あっそうですか。御自由に」とも言えませんし日本の主張を通す突破口になるのではないでしょうか?
具体的に日本が主張すべき点は2つ。1つは「旧敵国条項」から日本を至急削除する事です。あれだけ国連を敬いお金も負担しているのにこの待遇は論外のはるか外ですから!
もう一つは常任理事国が1ヶ国でも否決したらお釈迦になるという馬鹿げた採決を見直し国連加盟国全体の多数決(過半数か3分の2)で採決を決めるやり方に改める事です。国連を大国のサロンにしてはいけません。
以上、いろいろ意見を述べさせてもらいました。恐らく(いや間違いなく)みなさんにもそれぞれ意見があると思いますのでぜひぜひ投稿を期待します。