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4/4とどさんへ

2003/4/8 井鍋靖二、50代、配達

 とどさん、「あなたの反戦」は「戦争反対」の反戦であることが分かりました。
 文体の流れで感じたことなのですが、どこか身体に不自由のある人の発想かなあ・・つまり弱者に対する配慮が一貫しているのが感じられたのです。
 そこで少し不満の残る点のうち一つだけ上げさせて下さい。
 「石油や何かはあげればいい。人がいれば必ず復興します」という部分です。
 石油や何かはと言われますが、石油や何かはイラクにとっては大きな財産です。人口の何割かが生命を保てる外貨を稼ぐ財産です。日本の1945年の敗戦後、基幹産業は疲弊していましたが、ある程度の財産と言える農業分野でアメリカ軍がアメリカ流の管理をしていたらどうなっていたかを考えてしまいます。アメリカ流の農業は土地を使用する農業です。土地は消費財の一つです。そこまで土地が広大であるが故の考え方ではあるでしょうが、そのやり方で管理すれば日本農業は資本である土地をすべからく滅ぼしていったでしょう。もちろん今のアメリカには「やり方が悪い。再生農業を」というグループもいるようですが。
 基幹産業を握られるということは、ヘタをすれば国の存亡に関わることだと思います。
 予想通りにアメリカは「血を流した者がその国を管理するのは当たり前」式に、復興への外国の参加を認めない態度です。ただ「人道援助というお金は出しなさい」の一点張りです。
 この調子だと「暫定政権」には「反アメリカ」は入れないでしょう。入れるとしても国際世論対策程度のものでしょう。
 ここまで見ると、私は「アメリカ資本の思惑」しかみえません。「イラク国民の民主化」など二の次のはずです。当然民主化は進むでしょう・・何年かすれば・・しかしアメリカ型民主主義がイラク型と合致する保障はないと思います。ここでまた、弱者の弱者ゆえの悲劇が想像されます。また涙です。
 とどさん、基幹産業を外国によって牛耳られるのは、やはり侵略ですよ。許してはいけないものですよ。
 どう思いますか。