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獏さんへーー私は二匹の猫ちゃんにささえられています

2003/5/1 長壁満子、40代、金融

 励ましのメール、ありがとうございました。憲法集会を終えて、帰宅して、拝見しました。
 私は、当時(今もですが)、アフガン、イラクの人々への何の力にもなれないどころか、現実は、殺しの加担者として組み込まれていく流れに、暗澹としておりました。
 この期におよんでも、血の一片さえも感じられぬ、周りの人々の存在に度肝をぬかれてしまったのです。そんなおり、数回の投書に感じられた、獏さんの暖かな意思が私のなかにさわやかに、のこっていたのです。
 明確だとか、理論的だとか、表現がどうだとか言う以前に、生きた言葉か否かが大切だとおもっています。討論のための討論や、単なる情報・意見交換の類には、興味ありません。こうしたことは、今まで、多くの先生方の講演会や、集会で感じつづけたことですから、いまさら・・という感じです。  さて、獏さんの控えめなお返事ですが、ほっとしました。
 私的なことをいいますと、私は2匹の白猫をかっています。一匹めは、4年前、生後間もなく捨てられていた、片目も開かない猫でした。哺乳瓶から育て、今や、超ハンサムな我が家の主です。2匹めは、昨年5月6日、突如、首輪をつけたまま、我が家の猫になりました。飼い主は現れず、押しかけ娘のまま、手術をしました。なにしろ、我が家にきてから、恋愛がはじまったものですから、たいへんでした。
 獏さん、こうしたささやかな日常が、壊されようとしています。アフガンやイラクと同じように・・・日本の生活も、最近は、いかにも、戦時下にふさわしいものに変わろうとしています。エログロ、ナンセンス、軽重浮薄、猟奇的な事件など・・いかにも、ひとのこころの荒れを象徴するようなものが多いと思いませんか。
 白装束の集団云々・・これも、わたしは、ある意図でないかとおもっています。なぜ、わざわざ、目立つ動きをする必要があるのでしょうか。ある程度、およがせておいて、人々が認知したころに、より強力な警察権力なり、法的な拘束力なりを実効できるようにする。あるいは、国際犯罪に結び付けて、より、有事法制へのアレルギーを薄めるといった利用法もあります。

 また、金融の世界でも同じです。15%~20%といったとんでもない金利のサラ金コマーシャルが市民権を得て、昼間から流される。中小企業には、貸し渋りをし、倒産・自殺に追いやるかと思えば、パンを盗む目的が、18年も、刑務所行きとなる。連帯保証人がきっかけで、サラ金会社に強盗し、死刑となる。
 なんだか、わたしには、この世の中の動きが、パレスチナの人々、イラクの人々、そして、アフガニスタンの人々と通ずるような気がしています。  つまり、支配するものとされるもの、強者と弱者、殺すものと殺されるもの・・といった二者択一を迫る流れがより、顕著になっているという気がしているのです。
 アメリカ対反アメリカの流れは、そのまま、日本国内でも踏襲しつつあるような感じがするのです。
 連休明けには、本格的に有事法がでてきます。戦争国家の総仕上げです。もののみごとに、人々は、戦争色にそまっていきます。なす術もないーーというところですか。「だらだらと永遠の不服従」など、許さないはっきりとした流れが強固になっていきます。
 だからこそ、大至急、おおきな声を、広く、遠く、深く発する必要があります。3日は憲法集会に行こうと思います。