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一般投稿欄

気長に、めげずに頑張ろう

2003/5/19 しんぶん白旗、30代、団体職員

 有事関連法案が衆院を通過した。
 国政選挙によって選ばれた圧倒的多数の議員が支持している。
 大手各紙はそろって法案に好意的だ。
 小泉政権の支持率もグンと上がった。

 ちなみに私は反対派。
 でも、私の知り合いの多くは有事法制の制定を歓迎している。
 その中には会社の同僚もいる。
 尊敬する先輩もいる。
 私の家族にも、1人いる。
 さて、どうしたものかと思うが、妙案は浮かばない。
 ここは慌てず、騒がず、じっくり話しながら先方の心がコロリとこちら側に転がるのを、辛抱強く待とう。

 なぜ、みんなは有事法制に賛成か?
 突き詰めると、一つのキーワードに当たる。
 それは「北朝鮮の脅威」だ。

飲み屋で知人はいう。
「俺も戦争は嫌さ。でも北朝鮮をどうするんだ?」
私は答える。
「有事法制を使っても、北のミサイルは防げないよ」
知人はいう。
「有事法制は、ないよりあった方がいいだろう」
私は答える。
「かえって相手を刺激する。マイナスだ」
知人はいう。
「だったら、どうしろというんだ?」
私はいう。
「外交努力。核査察と拉致救済の国連決議を目指す」
知人はいう。
「そんなことで拉致家族を返してくれるか?」
私はいう。
「国際社会の圧力が最も効果的さ」
知人はいう。
「向こうが突如、日本の原発をテロったら?」
私はいう。
「あっても防げんよ。外交努力で未然防止だ」
知人は答える。
「そりゃあ観念論だ。もっと現実を考えろ」
私は反論する。
「有事法制で何とかなるという考えこそ、観念論だ…」

 大体、この辺で両者引き分け。
 これ以上議論すると気まずくなるので、ここから先は、いつものように「今年の阪神タイガースは本物かどうか」が論点だ。
 これがさらなる激論を呼び、今宵もまたまた更けていく…

 孤立無援だが、めげない私である。