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共産党の進むべき道

2003/5/24 星鈴、50代、末端労働者

 6中総で志位委員長が11月の党大会で党綱領を改正する旨発表した。これは2000年の党大会以来の既定方針路線だが、どの程度の改正になるのだろうか。共産社会実現は残るのだろうか。共産党は虐げられた階級の解放を主眼としてきたはずである。現在でもこうした階層がなくなった訳ではない。むしろ「競争原理」という弱肉強食主義がはびこっている社会で疎外感を感じている者は多い。
 労働者の権利を守るべき組合がリストラの先兵と化し、住宅ローンという国家的詐欺に苦しみながら、今また生保利率引下げという第2の詐欺が始まろうとしている。政治家も経営者もモラルは地に落ち、怪しげな宗教が跋扈している。世界的にも軍事力によるアメリカ支配が確立し、日本政府はそれに唯々諾々と従っているだけである。一方では北朝鮮のような不法国家が存在し、これを打破せよとの右翼的な論調が幅をきかせている。人権・平和・平等を主張する方がマイノリティーになろうとしている。
 こうした現状に全ての人が納得している訳ではない。むしろまゆをひそめている人も多いはずである。こうした人の代弁者に共産党はなるべきである。
 ただしそのためには、今の「共産党的なもの」を一掃しなければならない。党の無謬性、前衛意識など最初に捨て去るものである。党首脳が、普通の人となった時に始めて変われるのである。統一選の総括を、「党中央として責任を痛感する」としたうえで、「反転攻勢へ向けた足がかりとなる結果を得た」と強調しているようでは、駄目である。