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日本に未来はない・・

2003/5/25 加藤 荘太郎、50代、繁促コンサルタント

 戦後から五十年、繁栄は目指してきたものの、今となり経済は破綻、政治といえば偏差値で傾いている。両差値(偏っていない、国策)を、学んでいない政治家と経営者が多すぎる。
 昔、ああ上の駅という歌があった。つまり、何も知らない若者が勤める工場があった。生産する国民がいて、消費する国民がいたのである。ところが、メーカーは賃金が安い異国へと移した。ともに、国民は安いものがいいと買いあさる。繊維・電気・農産物・家具いろいろである。そして、工場は一つ一つと閉鎖され、雇用は減少。しかし、国民は、あいも変わらず安いものを買いあさる。自由経済ゆえに、自らの未来が不自由になることを知る国民は皆無である。
 銀行も中小企業に貸し出しはしたものの回収は出来ず、大手に貸し出したものの、消費者に仕事は無く、経済の流れは衰退・・・
 95%の中小企業と、その家族の仕事がなくなっているいま、これから先の日本に未来はないだろう。公正な取引というのは、同じ賃金であってこそ校正である。安いところで作るのは結構。しかし、生産者がいない国に存在は無い。仕事がなくなるのは確かである。
 いまも日本人は自ら安いものを求め、自らの仕事をなくすという、因果因を知らされていない。
 昔、日本には「士農林漁工商」と言う日本繁栄への根幹があった。小泉氏の米百票も農家があればこそである。それが、士の部分だけの偏差値改革である。農林漁工なくしては士と商は浮かばれない。
 士商だけでは支障になり、師匠なき政治では崩壊しかない。
 いま、国民が最も優先すべきことは「自給自足」の道である。
 高くても国内の工場で生産されたものだけを購入するという意識に即速目覚めなければ全てが崩壊するだろう。銀行も保険も、車を家電製品を購入するにも、金の無い仕事の無い国民が増えれば、国家破産しかないのである。
 「真の自由にはルールがある。ルール亡き自由は崩壊する(加藤 荘太郎)」。そのつけが、今の無策日本である。
 隣人を家族を友を会社を、国を愛する意識と因果とを忘れてしまった日本人に未来は無い。