にわとり頭さんのそれほど長くはない書き込みですが、論点が多岐にわたりますのでそれらすべてについて述べることはできないと思います。
1、わたくしの「日本共産党とは本来、民衆の利益と平和と民主主義のための結集体であって・・・」の部分はにわとり頭さんの日本共産党に対する「自分達は世界を解放する特別な存在だと思っている」(5/4)というご指摘に対して、特別な存在ではありません、ということをいいたいために書いたものです。党員一人一人についていえば人間として欠陥もありますし、尊大に受け取られる向きもありますが、それは、党の趣旨に反します。党員はより厳しく自戒しないといけないと思います。
2、にわとり頭さんの「でも日本共産党の最終目的は社会主義・共産主義の日本の実現ではないですか?」というご指摘について。
その通りです。この最終的な目的にわたくしが触れなかったのは、先述の文脈によるもので、故意に避けたものではありません。
ひろく公開されている「日本共産党綱領」では「当面する民主主義革命の目標と任務」「この権力は、労働者、農民、勤労市民を中心とする人民の民主連合の性格」と、当面の革命について述べ、将来「これらの人々を納得をつうじて社会主義社会へみちびくように努力する」といっています。隠せるものでもまた隠す必要もないものです。
3、にわとり頭さんの「たぶん大鷹さんが無意識におっしゃりたいことは社会主義・共産主義の日本が実現してこそ『本当の平和と民主主義』が実現されると言うことではないでしょうか」というご指摘について。
わたくしの書き込みでは、そこまで問題をひろげる意図はありませんでした。最初に書いた範囲での問題意識ですから、その必要がなかったわけです。
この点であらためて「日本共産党綱領」に触れれば、「社会主義社会は共産主義社会の第一段階」また「共産主義社会の高い段階では」などと将来の社会の特徴的展望を述べていることを、ご存知とは思いますが紹介しておきます。
4、にわとり頭さんの「現実の社会主義はあまりに『無残』で『残虐』な実態を自ら暴露して失敗に終った」について。
この認識はわたくしも共有します。そして、「社会主義」を支持するしないにかかわらず、現在の社会状況を憂い、将来をまじめに考える少なくない人々が、「現実の社会主義」の崩壊からも教訓を学ぼうとしているとわたくしは考えています。
5、その他の論点については、共有するところが多いので省略しますが、「大鷹さんの率直さと勇気がその点で発揮されることが果たしてあるのでしょうか?」とのご指摘について。
わたくしに限らず、多くの党員が様々な形で努力していることをお伝えできます。そこには、共産党だからそうなりやすいという問題点と日本社会に共通する問題点(その党への反映)など複雑に関連していて、じっくり腰を据えなければならないと思っています。
いずれにしても共産党は絶対的な存在ではあり得ません。共産党だけが社会的歴史的役割を担うといったものでもありません。他の多くの人々と共同しながらその一員としてどの程度の位置を占めることができるのか、それは共産党の努力にかかっていることは確かでしょう。