議論は好きだ。
論じるのも好きだし、
相手の議論から知恵を学び取るのも
また好きだ。
しかし、私はもとより不勉強の上、
視野狭さく、独善的と来ている。
だから、議論の相方を怒らせたことも
数知れない。
まったくもって未熟者だと反省している。
何で、相方はムキになって怒ったんだろう。
そんな疑問を抱いた時、
自分の言葉を振り返ってみると
必ずと言っていいほど、
相手の人格を傷付ける一言があるはずだ。
「あなたの意見を聞いて唖然とした」
「もっと真面目に勉強したらどうか」
「そんな話、非常識だ」
などなど。
思えば、私も相当、この手の言葉を連発して
有意義なはずの対話を潰してしまった。
実に愚かなことをした。
最近も、日米同盟強化を懸命に訴える後輩に
「お前、人殺しに手を貸すのか」
と一発食らわせたら、
「先輩は人権だ、反権力だといいながら
自分が一番威圧的じゃないですか」
とやり返された。
大失敗だった。
これで、また一人、屈強な日米同盟派を
この手でつくってしまったと後悔している。
真に理解を得たいなら、
やはりイソップに見習うべきかもしれない。
旅人のコートを脱がせるなら、
「北風」より「太陽」だと。
このサイトの討論でも、私なりに
心ばかり
励行してみようかなと思うこの頃である。