今回の統一地方選挙で共産党が訴えた『イラク戦争反対』に通じる事です。
自分の子供(日本の事)より他人の子供(イラクの事)の心配する親は、普通いないでしょう。
こんな事されたら子供(日本の有権者)には、不信感を持たれるでしょう。
不信感は、支持率の低下、議席の激減という明確な形で表れました。
一度持たれた不信感を取り除くには、その数倍の努力を要します。
『そんな事は無い、我々の主張は正しいのだ』と言い張っても、選挙民にそっぽを向かれたらもうお終いです。
法案は、議会でしか潰す事はできません。
いくら世論が盛り上がろうとも、デモ行進をしようとも、実行力は無いのです。
すべては、選挙で当選させて、何人の議員を送り込むかに掛かっています。
選挙で惨敗した後では、もう悪法を阻止する手段は残っていません。
修正案を提出して妥協するしか手がありません。
しかし、議員が居なければ、阻止するどころか、反対する事すらできないのです。
だからこそ、どうやって選挙を勝つか、と言う事を最優先に考えなければならないのです。
共産党が、戦争に反対しているのは、みんな分かり切っているでしょう。
分かりきっている事を何度も連呼するのは、無駄です。
『イラク戦争反対』と一言だけ言っておけば良いのです。
度が過ぎればしつこいだけです。
『過ぎたるは、及ばざるが如し』と言う事です。
そのような事に使うエネルギ-があるのなら、公約をひとつでも多く増やす方が、意味があるでしょう。
有権者が興味を示すような政策を事前に調べ、もしそれが共産党の政策と矛盾がなければ、大いに取り上げるべきです。
うその公約を掲げても当選しろ、と言う事ではありません。
有権者が興味を示し、共産党へ票を投じ、その結果当選すれば、議会へその法案を提出すれば良いのです。
共産党支持者は、当然共産党へ票を入れるし、無党派層からの票も見込める訳です。
議会で躍進すれば次の選挙まで怖い物は、ありません。
そうすれば、実績を残せるし、次の選挙も優位に戦えます。
理想を訴えているだけでは、理想へ到達するのは困難です。
現実の積み重ねが、理想へ到達する早道だと思います。