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有事3法案はなぜ衆院通過したか

2003/5/15 とんび、40代、医療専門職

 私の投稿している時点で、有事3法案は衆院を与党3党と民主党、自由党の賛成で通過しているであろう。なぜこのようにやすやすと通過したのか?
 私には2つの問題を感じる。一つは、日本資本主義の対外進出という事実である。第二は、反対すべき勢力の努力不足である。
 第一の点については、読者皆様のご親戚で・日本国外でも働いている人はどの程度いるか、をふり返っていただきたい。私の身内でも外国(特に東アジアとアメリカ)で働くものが10年前に比べて明らかに増えている。この家族にとって、身内の安全を考えれば、外国や公海領域での「日本人」の安否は捨てておけない問題である。
 第二の点は、このサイトでもたびたび指摘されているが、日本共産党や社民党が統一地方選挙+衆参補欠選挙という、絶好のチャンスに地域への「経済的利害」のみの政策をうちだしたことである。また、現在東京都足立区では区長および区議会議員選挙がおこなわれているが、「有事立法阻止にあらゆる方法で」としんぶん赤旗紙のうったえるその当日の紙面の志位氏の演説紹介に有事立法反対の言はない。「共産党への一票は働く国民と世界平和への一票」ぐらい伝えて欲しかった(もし、本気で同党が有事立法反対ならば)。
 社民党は、「日米同盟堅持」という基本政策を見直さない限り、気合いが入った運動を作れないのではないだろうか。
 ともかく、7割近い国民(NHKアンケート調査)の賛同のもとにこの有事3法案は「修正」のうえ、衆院を通ってしまった。ちなみに、私が去る4月の選挙で訴え相手から反応があったのは「競争至上の住みにくい日本でなく安心して住める地域、米国とともに侵略戦争の先兵となる日本でなくどの国民にも愛される平和な日本」であった。