衆議院会館前、インターネットで知った路上集会、大きく日本の歴史が変わろうとする法案が決まるこのとき、雨をものともせず、何百人かの、市民団体、労働者、宗教者たちが抗議の声をあげました。
私も、それぞれの方たちと話しながら、落ち着いたところが、宗教者グループ。日本山妙法寺の方々が黄色の袈裟をまとい、太鼓をたたき、平和を創り出す決意の祈りは心に響きました。本会議が始まる前には、木島さん(共産党)が反対討論に向かう決意をのべて、会議場へ。
消費社連盟、平和フォーラムなどの声明が続く中、突如、日の丸の旗をもった一団が出現。野次が頻繁になり、日教組の方のときには、一段と。「愛国心があるなら、日の丸あげろ」「日本を守れ」とかの言葉ですが、私にはどうしても、理解できません。同じ日本人として生まれ、環境も生育条件も恐らく、私とあまり変わらない人たち、つまり、どう考えても、支配者側・権力者側・あるいは、超エリート側の部類とは、考えにくいひとたちなのですが。
背中・胸当ての白布に記されていた文
「狂気のテロ国家 北朝鮮より国民を守れ 核ミサイル、毒ガス、細菌爆弾落とされてからでは手遅れ」
狂気のテロ国家がアメリカであることは、今や、明白々。核ミサイルも、毒ガスも、細菌も爆弾も、これすべて、アメリカと日本のことではないですか?
朝日には、旧日本軍が遺棄した「毒ガス」での、中国人被害訴訟が「違法」と認定。でも、賠償請求は、棄却です(日本人はエライ。みとめれば、許してもらえるのです。誰に?)また、テレビでは、益子町の小学校の敷地内に旧日本軍の毒ガス「イペリット」が埋設とのこと。
戦後50年間に検証されてきた、数々(氷山の一角?)の物証からでさえ、アメリカや日本が、いかに前科付きであり、現在進行形の脅威である存在なのかを示しているではないですか。こうした点を、多くの日本人は、こと、今回の有事法に賛成した、9割の国民は、どうかんがえているのでしょうか。
日米のプロパガンダを、疑う能力さえもない、骨の髄までマインドコントロールされた、あるいは、されたがっている人たちなのかもしれません。
一説によると、政権党から、日当をもらっていらっしゃるとも、ききました。仕事なら、しかたないのですかね。そういえば、なかに、元気すぎる方がいて、怖い思いもしましたが、「今にも暴動か」といった相手の雰囲気に対して、警察の方たちは、ピシッとたしなめてくれる人もいました(救い)。一方、私達に対して、威嚇するようなことを口走るかたもいて、隣の方を怒らせました。き然と対応された日本山妙法寺のかたに心強いものをかんじました。
有事法が施行されはじめると、こうした一連の行動も、様変わりすることでしょう。
社民党の国会議員のかた(名前は残念ながらわかりません)の話は、とても、説得力がありました。
「北朝鮮が脅威、脅威というけれど、日本には、原発が48基(?)つくられているのですよ。一基でも、他国から、ミサイルがとんできたら、日本列島はおわりです。もし、そうした、他国からの脅威があるのなら、こんなに、ずさんに、次々、原発をつくりつづけてこなかったでしょう。ましてや、隣国北朝鮮の脅威がないからこそ、原発政策をとりつづけてきたのです(わたしもそう思います。中東・東アジアからテロなど考えられない日本だからこそ、平和外交・平和憲法厳守でいいのです。50数年続いた平和がその証拠です)。
北朝鮮も、日本を攻撃すれば、イラクやアフガンのようになることをしっていますから、そんなことはしません。北朝鮮のもとめていることは、経済支援や食糧支援なのだから、日米を敵にまわすことなど、考えていません。
日米の軍事締結がつよまったのは、日本の他国籍企業がどんどん海外にでていき、米国の軍隊に守ってもらおうということから始まっています。」
私は、覚束ないながら、戦争が、資本主義の暴走、つまり、大企業が利潤をもとめて、他国(中東・アジア)に侵攻。安い人件費のみならず、資源の収奪、環境破壊、地元のひとの生存権の強奪など、無理に無理を重ねた故の、人々の尊厳と誇りを封じ込めるものだあると気づいたしだいです。つまり、否定される人間性への異議申し立てが、侵略側からみれば、すべて、テロリストとなる構図、収奪に邪魔な存在かつ、軍需産業に貢献するという一石二鳥いえ、世界制覇の一石三鳥と考えているのでしょう。
余談ですが、イラクの何千年にも渡る、メソポタミア文明の発祥の地であるイラクなどという言葉が、初めて、日本テレビに登場しました。例の博物館強奪を嘆く考古学者などのもっともらしい言説とともにです。
一体、この国の、人間は、どこまで卑しく、醜いのでしょうか。強奪も、米軍がどこかからかき集めたグループであり、実際、刑務所の鍵を開け、「おまえたちは、クレージーだから、思う存分やれ」とけしかけたのです。現地で、人間の盾をして帰ってきたばかりの人からも、何人もききました。なかには、悪かったと、イラク人は、すべて、返しにきていてニュースもありましたね。
いま、出回っている略奪品は、そのほとんどは、米軍主導のルートに載せられる構図でしょう。プロパガンダは、今が、絶頂期です。更なる仕上げで、表面をかざり、愚かな日米国民を誘導しなければなりません。日本人の9割が、超素直なアホ国民であることが、判明しました。政権担当者にとって、赤子の手をひねるようなものだと思います。
それにしても、私は、共産党と社民党は、ここで、しっかりと、手を握り、参院での成立阻止に向けて、全力でたたかわねばならないとおもいますが、ある溝を、解消しなければ、絶対結束できません。
とくに、共産党にです。共産党の、日本人を守れないから、という論理は、取り下げてもらいたいです。アメリカの戦争が無法なら、どこが、どうして無法か、根源を糾弾してください。そこを無視して、強行採決だの、憲法無視だのいった視点からしか反論しないから、共産支持にも、右翼にも、中途半端におもわれるのです。気のせいか、社民系と思われる団体のほうが、右翼が激しく、反応していたような気がします。本音をついているということでしょう。つい、この間まで、武力を認める発言をするような前科がありますが、過去にとらわれず、まずは、社民党と、有事法阻止に向けて、にほんの軍事国家を、断罪してください。
悪の枢軸国「テロリスト国家」の側にたって、米国に対峙するという気概がなかったら、絶対にかてません。今の共産党は、大枠で、ブッシュの土台に乗ったところで、勝負しているにすぎないからです。
敵の論法は、「日本をならず者国家(北朝鮮)から守るためには、少々、強引なことをやる米国だが、ついていくしかない」ですよ。となりのおばさんもおじいさんも、みーんなそういいます。ならば、ならず者国家の正体を、きちんと、あきらかにすべきでしょう。プロパガンダをつきくずすことでしょう。
最後に、3人ほどのグループのパネルが印象的でしたので、紹介します。
「自由党プラス民主党は自由民主党」
「民主党の機関紙 ネオコン朝日新聞」
帰り、イトーヨーカドーで、サンデー毎日、アメリカのイラク戦略「高橋和夫・角川」、イラクとアメリカ「酒井啓子・岩波新書」を購入。裏づけは、いくらあっても、こまらないので・・・今日も、一日、おわりました。大切な、締め切り日でしたが。でも、歴史の一こまにさせてはいけないのです。