前回、公明党との対抗についての意見を書いたが、今回は共産党(主として議員・党地域組織)の日常活動について触れたい。
統一地方選の告示を目前にした時期は議員・候補者は街頭宣伝などを通じて共産党の役割・政治革新その他もろもろについて当然ながら訴えているのを目にした。しかし、選挙が終れば、全くのなしのつぶてだ。何をかいわんやだ。
私の居住地域には複数の現職地方議員・国政選候補者揃っているが、選挙がなければほとんど演説ひとつ聞こえてこない。しかも、活動ビラもない。要するに党員・支持団体構成員以外の市民は新聞報道以外、共産党がどういう活動をしているのかわからないということである。他方、赤旗購読者向けには活動ビラ・議員懇談会お誘い案内などご丁寧に挟み込まれている。
これでは他党とたいして変わらない。一体、共産党はどこを向いているのか。どうやって支持者を拡大していくというのだろうかと思う。革新懇のスローガンでも国民の多数派の形成を目指すと景気のいいことを掲げているが、結局、共産党に多少味付けをしただけの組織で政治革新を目指す受け皿とは到底いいがたい。
政治の主人公は党員だけではないということを知るべきである。時として市民から共産党に耳の痛いことをいわれるかもしれない。しかし、それを乗り越える対話を愚直かつ真面目に続けていくことこそが遠回りであろうとも支持拡大の王道である。私の感想とて、今の共産党は市民向けには何もしていないといってもいいすぎではあるまい。