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一般投稿欄

共産党の進路

2003/5/19 大歩危、50代、公務員

5月16日付高弘さんの投稿「共産党の理論・政策・歴史」討論欄「変化に対応出来ない党は消滅する。」は、極めて鋭い分析であり、日本共産党の苦悩を的確に指摘していると思います。
高弘さんが述べているとおり、反戦・平和・人権・福祉・環境を訴えるだけなら、共産党でなくても良いわけで、「日本共産党の名称を変更したらどうか。」との議論もその辺から起きたのかも知れません。
 私が思うに、共産党の共産党たるゆえんは、共産主義(統制経済)が資本主義(市場経済)に勝っている事を実証することにより、国民に豊かな生活を保障するというものではないのでしょうか。
 我々が若い頃は「ソ連は(当時、第○次10カ年計画等をやっていました。)現在を犠牲にして、将来の楽しみを確保しているが、米国は現在を楽しんで、将来を犠牲にしている。」とか、「資本主義が成熟していけば、革命が起こり、必然的に共産主義になる。」というような事がいわれ、それなりに説得力がありました。
 しかしながら、現実は逆で、共産主義は地球上から姿を消しつつあります、主要国家は中国、ベトナム、キューバ、北朝鮮くらいなものでしょうが、北朝鮮を除き資本主義(市場経済)を大幅に取り入れています。
 従って厳しい言い方をすれば、経済政策において共産主義の優位性を示すことが出来ないならば、共産主義の存在価値はないとさえ考えます。 従って、高弘さんが云うとおり、日本共産党は変化に対応し、進路をしっかりと定めなければならない時期が迫っていると思います。