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6/23 ちょっと過激さんへ--ベトナム戦争考

2003/6/26 高弘、30代、会社員

『ベトナム戦争について事実誤認があるようです。』

 「アメリカの侵略戦争がベトナム民間人の犠牲を発生させた」とありますが、戦争をすれば民間人にも被害は当然出ます。
 今回問題にしているのは、軍服を着ていない人間が、戦闘に参加するのは、ル-ル違反だろ、と言う事です。
 南ベトナム軍の方は、はっきりと戦闘員と分かる格好をしているのに、北ベトナム軍が、民間人と変わらない格好をしていれば、当然敵を判別しやすい北軍に有利に成ります。
 戦場で敵なのか民間人なのか判別していたら、敵が戦闘員の場合は、撃たれてしまいます。
 世論に配慮しなければならない民主国家のアメリカは、世論をほとんど無視できる共産主義陣営より、足枷が多いのです。
 アメリカだけを一方的に批難するのは、公平では無いでしょう。

 兵力で劣る北軍が、ゲリラ戦を行うのは、分かります。
 しかし、民間人を盾にする戦い方(民間人に紛れ込む)は、卑怯でしょう。
 現在パレスチナで、ハマスなどのテロ組織も同じ事をやっています。
 民間人の格好をして、敵の非戦闘員(イスラエルの民間人)を殺害し、自分達は、パレスチナの一般市民を盾にする訳です。
 やっている事は、もう滅茶苦茶です。
 テロによってイスラエル軍に報復されるのは、民間人なのです。
 民間人を戦闘に巻き込むやり方は、卑怯です。
 やるのなら、テロ組織の本部は人里離れた所に設置し、軍服を着て、敵の戦闘員のみを対象にするべき、という事です。
 自分達が弱者だからと言って、何をしても許されると言う事では無いはずです。
 正々堂々戦うべきだと言う事です。
 それができないのなら、戦うべきでは無いでしょう。

 ベトナムが共産化されれば、ソ連の影響下に入り独裁体制になってしまいます。
 一党独裁体制下では、もう民主化は無理です。
 だからアメリカは、介入したのです。
 共産主義の拡大を防ぐ目的からです。
 侵略するためでは無いはずです。
 過激さんも、それは分かっていたはずです。
 アメリカの支配下に入れば、民主主義へ移行する可能性が、有ります。
 ソ連の支配下に入れば、民主主義へ移行する可能性は、ほとんどゼロです。
 当時の南ベトナム政府は、独裁体制で国民の人権などお構いなしでした。
 だから、ベトナム人は、アメリカに反発したのです。
 しかしアメリカを駆逐してもソ連の影響下に入るだけの話です。
 どっちにしても、短い目で見れば、独裁なのです。
 しかし長い目で見れば、アメリカ陣営の方が、生活は良くなります。
 自分は、長期の独裁は認めないので、南軍の方に加担すると思います。