北朝鮮と戦前日本、創価学会は違うと思いますね。戦前日本は明治維新を経て近代化に邁進し工業力を獲得していきましたが、少なくとも第一次大戦頃から、国民の間で政治意識は急激に進歩し、政党内閣がうまれ、デモクラシー運動、労働運動も発展しています。政権運営、軍部の中枢だった薩長閥に代わり、民間人が登用されはじめました。この点は北朝鮮と違うと思いますね。
その後日本全体が現実感を失い、鬼畜米英が叫ばれ米英の悪いところだけが強調される教育とか、狂信的というかヒステリックになり、軍国主義への道を歩み、「大東亜共栄圏」を強制、アジア地域に戦争による惨禍をもたらしました。
デモクラシーの萌芽の中で何故盲目的に突き進んでいったのか判りませんが、冷静に情勢を分析する客観的な視点が不足していたことは確かではないでしょうか。「戦争が始まった原因は、軍部の暴走ではなく、世論迎合だった。」という説もあり、全体的合理性に沿った施策を実行できる力が政治的に弱いところが、日本が戦争に入って行った要因とするなら日本にとって現在にも共通する問題だといえます。