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再び、いえ連日の、読売テレビの戦争支援

2003/6/30 長壁 満子、40代、金融

 イラク新法への後押しをしっかりとする。イージス艦派遣、イラク攻撃、有事法案成立・・といつも何時も、節目、節目に賛同の駄目押しをする。
 6月26日もまた、朝のゴールデンタイム7時~8時の放映時間には、濃密な政府御用番組をたっぷりとやる。いくら、金をもらっているのだろうか。
 子持ちおじさんキャスターが登場する。
 国連平和とテロ特措法を対比させて・・自衛隊は自己完結型の組織、民間のNGOなんかでは、すべてできないでしょう。たとえば、ホテルとか・・(?)  だから、自衛隊がいったほうが、効果があるといわんばかりのニュアンスで語ります。
 ちなみに派遣している国は、150カ国、決定している国は14カ国、検討中は14カ国ですーーと国名も挙げず、米国との力関係をもいわず、だからこそ、日本は、遅れているといいたいようです。
 さて、武力行使、米司令官も認める戦場地に、自衛隊をいかせたいのですが、ネックが武器の使用基準。平和憲法のもとでは、いくら、ネオコン右翼が奇声を発っしても、全く、無視しさることはできません。イラクでの戦闘行為は、憲法のいう自衛権に当たらないことは明白だからです。
 そこで、ここからが、大切です。詭弁を弄し、屁理屈のうえに屁理屈を重ねるお芝居がつくられます。
 「いまのところ、(武器は)正当防衛の緊急避難のみしか使えない--から、任務遂行のためには、使用可能にする法律が必要・・」といいます。「任務が妨害されたときに防御できないから」だということです。
 {妨害される、つまり、好感をもたれない任務はしないほうがいいと思うのですが}
 そして、イラストまで、登場です。
 人形にトラックのような大型車が突っ込む絵を指差して、「今(の法律)なら、正当防衛のみだから、人がその車の前に出て、危ない状況になってからしか、武器がつかえないのです。これじゃあ、間に合わない。安心して、(戦場地に)いけないでしょう。」と結びます。
 そもそも、戦闘地域・交戦状況のなかに、自衛隊は行かないというのが、日本の法律。それを、コイズミが「戦争は終結している。イラクの復興支援だ」といって、ごまかそうとするから、こんどばかりは、ますます、苦しい。
 人道的な復興支援なら、NGOとかで充分なわけだし、NGOなら、いまだ、自衛隊よりは、信頼がある。それこそ、人間の盾となれるのではないか。米軍からの。
 米軍の無法占領に異議申し立てをする、誇り高いイラクの人々のなかに、軍服をきた日本の自衛隊が土足ではいりこんで、なにをしようとするのか。米軍の手先になって、「イラク人掃討作戦」をやるのだろうか。嫌がらせをやりながら(イラク人の多くは、家族を殺されているのである。日本が堂々と米軍とつるんだことも承知の上である)相手をおこらせ、挑発し、テロ掃討作戦に道をつけにいくのだろうか。これこそが、ブッシュの本願であろうが。
 先の戦争は、テレビなどなかったから、新聞が倍力の活躍をしたのだろうか。
 それにしても、あきれ果てるばかりの、破廉恥読売テレビと、コメンテーターたちである。福澤さんのほうが、まだ良識があったような気がするのは、今が悪すぎるからだろうか。