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中東和平は実現するか

2003/6/18 高弘、30代、会社員

 イスラム原理主義者による自爆テロと、それに答えるように報復攻撃をするイスラエル。
 この両者やる気が無いようです。
 イスラム原理主義のテロ組織は、自治政府の言う事を聞かないので、これに期待してもだめでしょう。
 パレスチナ紛争の原因を追求すれば、『国連によるユダヤ寄りの分割』『第一次中東紛争』でしょうが、これを言っても何の解決にもなりません。
 現状での最善策を考えるしか無いです。

 イスラエルは、アラブ諸国からの攻撃を恐れていましたが、現在、中東はアメリカの影響力が強いので、その心配はないでしょう。
 エジプトとヨルダンは平和条約を結んでいるので、脅威にはならないと考えます。
 ゴラン高原からも撤退すれば、シリアも平和条約を結ぶかもしれません。
 占領地から撤退するのなら、今は良い時期でしょう。
 自治政府はテロを抑える力は無いようです。
 国連が自治区の治安を担当するしかないでしょう。
 テロの危険が無くなれば、イスラエルも撤退するしか無くなります。
 イスラエルは、入植地を引き払い占領地より撤退すれば、ひとまず問題は解決するはずです。

 しかし入植地の多さには、呆れ返ります。
 イスラエルは、占領地にわざわざ入植地を作る必要は無いはずです。
 既成事実としてその土地を併合するつもりなのでしょう。
 これは近代国家のやる事では無いでしょう。
 アラブ諸国の侵略を免罪符にして、勝手な行為をして良い訳ありません。
 イスラエルは、アメリカの後押しが無くなった時、アラブと再び対決する時が、来るかもしれません。
 その時にアラブ諸国が、同等の軍事力を有していたらどうするつもりなのでしょう。
 アラブ諸国が総攻撃を仕掛けたら、今度は防ぎ切れないでしょう。
 イスラエルにとっては、敗北は滅亡を意味します。
 武力のみに頼った国策は、いずれ行き詰まるでしょう。
 その辺を良く考えて行動して欲しいと思います。