21世紀に入り、60年代の共産党・労働者党代表者会議のようなものは無いが、国際共産主義者政党会議など、世界の共産党が集う会議は幾つか行われている。
60年代の会議はソ連共産党がリーダーで、いかにソ連を美化するかで評価されるなど、事実上のソ連支援会議だった。
またソ連が、各国のソ連派の党を正式な前衛党に認めさせるのに利用した。
ソ連、東欧が崩壊し新しい運動の発展が期待され、以前のようなソ連中心主義が無くなった今こそ、各国の党が対等の立場で、経験を交流できる場所が必要なのではないか。
1999年のベトナム訪問で不破氏はベトナム側から各国共産党の代表者会議を打診され、まだ条件が無いとしてすべての党が集まって話すより、二党間交流を独自に広げていく事が一番とした。
しかしヨーロッパではフランス共産党の呼びかけで共産党代表者会議が頻繁に開かれているし、世界レベルでも、ギリシャ共産党の呼びかけで、国際共産主義政党会議が開かれた。
日本共産党は出席していないが、以前のようにソ連派中心の会議や運営が無くなり、各国の党が対等の立場で経験を交換する条件があるんだから、日本共産党も積極的に参加して欲しい。
いずれにしろ、21世紀に、ソ連、東欧の失敗という経験を経て、新しい共産主義運動の構築が必要だ。