投稿する トップページ ヘルプ

一般投稿欄

高弘さんへ 何故日本の軍事費は高いのか

2003/6/22 星鈴、50代、末端労働者

 高弘さんがご指摘の通り、日本の軍事費は、諸外国と比べて余りにも実態とかけ離れた高額なものです。その原因としては、人件費の違いが挙げられますが、アジア・アフリカ諸国ならいざしらず、ロシア・東欧を除く欧米諸国はそれほど変わりません。
 むしろ国産兵器が、ばか高いのが原因ではないのでしょうか。外国の同種ものと比べても2倍から3倍、ものによっては10倍もします。また外国製兵器でも、ライセンス生産として、直輸入するものより割高になっています。政府は、この価格高騰の理由として、輸出ができないため少数生産に留まっているからと説明しています。またライセンス生産については、日本の産業を育成するためとしています。
 住宅から食料品まで輸入している時代に、何故か国産兵器に固執していますが、価格だけではなく噂によればこうした国産兵器の中には、外国製同種のものより性能が格段に落ちるものや、役に立たないものまであるとされています。性能がばれるため、自衛隊の海外派遣に一番反対しているのは、防衛産業であるとのブラックジョークまで出ている始末です。
 その原因として、戦車は三菱のように各兵器ごとに少数企業が受注を独占し、性能や価格が妥当かどうかの判断がくだされていないと言われています。当然こうした企業には、防衛庁からの天下りを受け入れ、政治家とも密接に結びついています。おそらく金額的にいえば、税金の正しい使途が一番不明な部門でしょう。
 ところがこの構造は、本格的に国会で追及されたことはありません。共産党も以前に赤旗で追及したことがあったかと記憶していますが、兵器の価格・性能が妥当なものなのかまでは言及していなかったと思います。せっかく自衛隊を容認したのですから、是非佐々木議員あたりが国会で追及してほしい点です。