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貧乏会社と日産

2003/6/23 結城、40代、会社員

 日産の役員の報酬が、1億数千万というのは凄いですね。私の働いている会社(資本金は一応1000億円以上あります)ですと、平取締役の方に聞きましたが、2千万円以下でした。公務員の共働きの方に負けています。
 まあ取締役は最短の人で2年、通常長くても6年くらいの人が多いでしょうから、その報酬を手にする期間はそんなに長くなく、社員が高い報酬目指して努力するなら、会社の力も向上し価値を生み出し全体を豊かにするわけだから、それはそれで日本にとっても良いことではないでしょうか?

 税金の面で言いますと仮に1億4千万円とすると最高税率が適用されて、税金は7千万円でしょうか。1998年以前ですと最高税率が確か65%でしたので税金は9千百万円、更に昔は80%でしたので、税金は1億1千百万円。
 こうした累進率の緩和は世界的な傾向ですね。これは所得再配分の機能が高くなりすぎると、いくら働いても税金にとられ、そんなに働かなくてもそこそこ食えるみたいな意識が大きくなりリスクをとって価値を生み出すことにチャレンジする社会の活力をそぐことになるとの考えから来ているのではと思います。
 反対にもっと税金をとって分配した方が景気がよくなるという説もあります。税金の有り方というのは政治の一番の根本だと思います。