匿名希望の准看護婦 様
初めまして。
貴方のご意見を拝見させていただきましたが、日頃から自分が思っていたことをズバリご指摘下さって深く共鳴しました。
中国については、両党関係が正常化して以来、中国国内の諸問題(陰の部分)に関する報道がすっかり消えましたね。貴方のご指摘の通り、中国の経済成長に伴って生まれている様々な歪みの部分についてはあえて触れないようです。例えば、貧富の差が拡大していており、農村部の国民の多くが北京や上海などの大都会に出稼ぎせざるを得ないようなゆがんだ実態や子供たちの過酷な労働実態についてもです。
また、我々の健康問題に直結する中国産農作物の農薬問題でも「しんぶん赤旗」や日本共産党の態度は実に消極的でした。以前、タイからの農薬米輸入や米国からの農薬使用果実の時は大々的に、それこそ友好諸団体まで巻き込んでの大運動をしたのとは雲泥の差ですね。
もし、遠くない将来、一般の中国の人々が今の中国政府の御用組合でない-かつてのポーランドの「連帯」のような-資本や権力から独立した真の闘う労働組合を結成した時、日本共産党はどちらの味方をするのか、とても興味深く見守っています。
「万国の労働者よ、団結せよ」自分の好きなカール・マルクスの言葉から考えたら、結論は言うまでもないでしょうね。人権問題は決して「内政干渉」と言って見逃す性質のものではないと思っています。
また、我々の健康問題に直結する中国産農作物の農薬問題でも「しんぶん赤旗」や日本共産党の態度は実に消極的でした。以前、タイからの農薬米輸入や米国からの農薬果実の時は大々的に、それこそ友好諸団体まで巻き込んでの大運動をしたのとは雲泥の差ですね。
北朝鮮についても全く同感です。
1988年3月に日本共産党の橋本敦参議院議員が他党に先駆けて本格的に国会で北朝鮮の拉致を追及したのにもかかわらず(実はそれ以前の1980年1月に公明党の和泉照雄参議院議員が、同県の市川修一・増元るみ子さんの家族から真相究明を懇願され国会で質問したが、警察庁の刑事局長は「蒸発事件」とのみ答え、公明党も在日朝鮮人の創価学会信者に配慮してその後の追及は鈍ったとのこと=余談ながら、熱心な信者でもあった増元さんの父は公明党にも怒りの矛先を向けていたとか)、北朝鮮による拉致事件がハッキリとすれば保守反動勢力による「有事立法制定」に利用される事を恐れのかどうかは知りませんが、共産党の北朝鮮との関係改善の動きと共に、いつの間にか拉致事件は「証拠がない」に代わってしまいました。
そして橋本議員の秘書として拉致疑惑に積極的に働いていた兵本達吉氏は、よく判らない理由で党から除名され、同時に拉致家族会も共産党からは一線を画して、言葉は悪いですが、今や保守陣営に取り込まれてしまったのは本当に残念なことです。
金正日が日朝首脳会談で拉致を正式に認め(とは言え、北朝鮮国民には、未だに知らせていない!)て以来、日本共産党は社民党と共に「弁明」に躍起となりました。しかし、一貫して北朝鮮・金王朝の代弁者であった社会党・社民党とは違い、一時的にせよ共産党は金親子の横暴に毅然とした態度を取ってきただけに、なおさら、無批判に1999年の北朝鮮に対する「方針変更」を掲げた不破体制には腹立たく感じます。
歴史に「もし」は禁物ですが、もし当初の方針通り、共産党が一貫して拉致事件を北朝鮮によるものと認め続けて、金王朝の冒険主義への批判を強めていたならば、恐らく家族会の一部とも関係は続けていられたでしょう。
自分は「仲の良い友達ほどキッパリ直言すべき」だと常々考えていますが、残念ながら、今の日本共産党にはその度量がないようです。
匿名希望の准看護婦さん、これからも「おかしいことはおかしい」と共に指摘していきましょう。今後もどうぞよろしくお願いします。