ついに来るべきものが来たという感じだ。
市田書記局長は「今回は綱領の改定を提案したい」とのべ、今まで手のつけられなかった綱領の前面改悪を強行するつもりだ。しかも改悪案はまったく闇の中に包まれており、6月に発表し、誹謗中傷を伴わない見せかけの意見募集なるものをし、前回の規約全面改定の時のように差しさわりのない意見を取り入れ、いかにも党員達の意見を取り入れたように見せかけ、改悪を強行するつもりだ。61年綱領採択時に2回の大会を経てやっと採択に持ち込んだものを、今回わずか5ヶ月前に発表し、見せ掛けの討論と差しさわりのない修正をし改悪を強行しようと言うのだ。
今回の改定案は『日本共産党の八十年』が不破氏の不破氏による不破氏のための党史だったように、事実上不破綱領になるのは明らかだ。市田氏は綱領の全面改定を提案すると言いながら、路線には自信があるなどと、これまでと180度違う主張を平然としている。しかし市田氏は不破氏の身代わりに言わされているに過ぎず気の毒だ。
今回の全面改悪が、不破氏がブルジュアマスコミの誘導尋問に応じて行なわれる事になったのは、以前にも書いたが今回の改悪が八十年史に続き、宮本路線を破棄し不破路線の確立にあることは言うまでもない、よく不破氏と志位氏の違いについて、不破氏は柔軟しかしその不破氏でも、党名や民主集中制を変えるつもりはない。志位氏は宮顕ばりの原則主義者。これがよくブルジュアマスコミで言われる事だ。
私は宮本氏は不破氏ではなく志位氏を後継者にしたかったと思う。過去の発言や論文を見て私も志位氏なら不破氏程の右傾化は無かったと思う。この8年間をみても政権病の不破氏が保守政権参加時には、国会の開会式に出席してもいいと自分が大臣になれれば何でもありの姿勢を見せたときも、やはり開会式には出席できないと歯止めをかけたのが志位氏である。志位氏がいなかったら、不破氏の暴走はもっと強烈だったろうし、今回の綱領改悪も資本主義体制内改革だけを強調する事になっただろう。不破氏は今度の総選挙で議員を引退しても議長ポストにはしがみつく姿勢を見せている。私は不破氏の数々の裏切りで、党の現在の後退を招いた責任を取り一刻も早く議長を辞めることを主張している。
ここ数年不破氏は衰えが激しく、演説などでもろれつが回らず何を言っているのか聞き取れない事が多い。そういう不破氏が議長にしがみつき党の右傾化を推し進める事は許されない。