6・8、自冶体職員さんへ
さざ波に集うひとのなかに、このように、純粋右翼の人がいるとは、驚き。
まず、正論だの産経だのがどのような姿勢であるのか、あなたは把握していないのでしょうか。あるいは、むしろ、「つくる会」の歴史教科書なんかにしても、賛成の方なのでしょうか。もしそうだとしたら、不毛の議論になりかねないのですが。
ただ、日本共産党と社民党が、今回の有事法案に反対していることを、認められないといった視点は、みすごすわけにはいきません。
一、今回アメリカのイラク攻撃は、無法・非道なホロコーストであったこと。アメリカのネオコン体質は、世界戦争の火種であり、次々とつくり続ける殺戮平気の暴 発を、これ以上許すわけにはいかないということ。
一、今回の有事法案は、この危険なアメリカの蛮行を、積極的にアジアのなかの日本として、手助け・協力するための「人殺し法」であること。
一、日本のマスコミ・世論がこぞって、この戦争法に賛成、国会議員の9割が賛成した背景には、自己の保身、政権維持のための世論迎合があることは明白。
その根拠になっているのは、9月17日の拉致帰国者から始まった、北朝鮮脅威論であること。
ですが、ここで、考えてみてください。
こうした一連の流れが出来上がっていく構造を・・・
「救う会」「つくる会」が結託し、これを利用した戦争推進勢力が暗躍し、朝日を除く?マスコミ世論が迎合したからといって、だから、正しいというのは、いかにも、プロパガンダに乗せられやすい典型とみました。
あなたの物言いは、「周りの世論が9割マルだから、私もそう思う。」「そういえば、共産党は、自衛隊活用論だから、そもそも、反対だけしていてはおかしいのではないか」と、くるのですが、そもそも、あなたのそうした、短絡的な考え方は、まったくもって、共産党らしい金太郎飴です。
私は、共産党員ですが、共産党のいうことを、すべて、正しいとおもっていません。自衛隊活用論にしても、多くの党員が、私もふくめて、反対の原稿をよせました。未だ、みとめておりません。あのとき、不破議長が自民党においつめられて、万万が一の場合などと、つい、口走り、みすってしまったのだとおもっています。ですから、今回のように、戦争作りをして、先制攻撃をする無法な戦争動員法に反対するのは、当然のことです。
わたしは、いままで、ずっと、機会あるごとに党に意見をいってきました。特に、北朝鮮問題にかんしては、共産党の姿勢を支持しています。狂気じみた、北朝鮮バッシングの報道と一線をひき、節度を保ったそれは、他紙にくらべれば、まともです。
あなたは、北朝鮮の悪業をいうまえに、日朝の歴史を紐解きましたか。北朝鮮バッシングの陰で、200万の在日の方々が、どんな思いで日々すごしていられるか、一度でも、想像しましたか。朝鮮学校の学生がチマチョゴリをやぶられる恐怖。右翼の嫌がらせ。地方のご老人が精神的に不安定な日々送らねばならない村八分的な仕打ち。これら、陰湿な嫌がらせは、一ヶ月300、400件だそうですよ。日本人の民度が問われます。
先日、私は、ある集会にいきましたが、そこで、辛い胸のうちをかたられた、在日のご老人の男性に涙しました。
また、朝日の短歌欄にのった歌を紹介させていただきますが、「拉致拉致と 土砂降りの雨霰 差し出す傘なく 生みしを悔やむ」を、あなたは、この父の気持ちをどうよまれますか。
日本人の私でさえ、連日の狂気を逸した報道にうんざりし、体調をこわしました。テレビ局、新聞社に電話をいれました。二、三手ごたえをかんじましたが、ほとんどは、バイバイゲームで、狂気に乱舞しました。
もし、北朝鮮で、韓国で、天皇あるいは、小泉首相がこうした報道にあっていたら・・どうでしょうか。また、在韓のひとは・・・と考えられないでしょうか。日本のやった罪業は、未曾有のものですよ。
さて、わたしは、この動きが戦争に結びつく、悪法に結びつくと思っていましたから、一月から、このさざ波に参加しました。時間があれば、どうぞ、過去のメールに目を通してください。
私は世界の99.99%が戦争賛成したとしても、そうしたファシズムには乗りません。北朝鮮など、アメリカ・イスラエルに比べたら、どれほどのものか。ネオコンブッシュの狂気、衝動、残虐性からすれば、金正日がどれほどの人間性か・・・よくも、あれほどの罵詈雑言の嵐を承知で、拉致帰国の家族を健在でいかしてくれることか。約束を破った日本、過去、現在、罪業の限りを尽くしている日本の横柄な態度に、よくも、今まで、核、ミサイルを九州かどこかに実際とばさなかったか。原発列島の日本、その気にさえなれば、一発でお陀仏にできる日本です。
北朝鮮は、むしろ、日米の脅威に対して、必死で、核・武装して、アフガン・イラクのようになることだけは、回避したいとおもっているのです。日本を攻撃なんて、かんがえてもいません。得にならないのですから。
国民の食料事情もままならぬなか、全てがつぶされるかも知れぬ恐怖と緊張状態のなか、あらん限りの防衛をしているのでしょう。
イラクが大量破壊兵器査察に応じて、ほぼ素手で、一万人以上のイラク兵士が殺されたように(フライデーをみてください)、脅威は眼前です。
拉致を認めて、交流をとおもっていた最中、一方的に約束破棄、これじゃあ、進むものもすすまないです。24年間のひとの消息が、そんな簡単にぱっと、だせるものではないでしょう。結婚したり、子どもを生んだり人生のドラマがあるのですから。
さざ波に集う人は、もう少し、個々の思考、ヒューマニズムを持って、参加していただけないでしょうか。共産党の誇らしい歴史にのっとって、もう少し、深い思考を希望します。今、仮に、共産党が少々、軽くなっているとしても、80年の歴史の流れはあるのです。憲法違反の戦争動員法が、カルーイ国会議員のお遊び感覚できまったとしても、対する反対意見は、重く、うけとめていただきたいものです。
戦争というのは、いつでも、プロパガンダではじまるのです。過去の戦争よりも、きれいで、美しい戦争があるわけないじゃないですか。
また、災害だとか、テロ対策だとかの口実がでてきましたが、日本国内に限って、いえば、有事法案は、一切これにふれていませんし、無効です。
右翼の言説テクニックにのらないでください。あなたが、右翼だったら、すみません。
「自衛隊を活用するには、有事法制を整備しておかないと、いざというときに、自衛隊が、超法規てきに働くしかなくなるですってーーチャンチャラおかしい。
ならば、その昔、日本軍はどうだったのですか。あの15年戦争は、れっきとした戦争法案、体系のもとに、立派になされたのですか。結果はどうですか。
三光ならぬ四光作戦(意味はおわかりですか)で、暴虐の限りをつくし、沖縄を捨石にして、兵隊のおおくは、餓死者がかなり多かったというではないですか。対等にたたかったというよりも、一方的な殺戮、収奪、占領・植民地です。
とくに、韓国、朝鮮、中国のひとびとに、筆舌尽くし難い傷をのこし、従軍慰安婦をはじめとして、浮島丸事件での500人の犠牲など、一切補償もせず、しらんぷり。あろうことか、占領しておいて、名前をうばっておいて、自らがほしがっただなんて、いう、破廉恥な国会議員が跋扈している国会です。こうした輩が、戦争をほっしているのです。
民主党案の保護法制ですって・・これまた、笑止。
在日のかたがたの人権を保護するのならわかりますが。
そもそも、戦争なんていうのは、国民に人殺しをさせるのですから、基本的人権はまっさきにおかされるのです。国民の財産・家屋は、いつでも、自由にできなかったら、役にたちません。強制にそむいてもいいなんて自由は、ご法度です。法律があろうが、なかろうが、自衛隊・小泉の思うがまま、ただ、より、命令しやすい、コストのかからない方法で米軍協力するための規則を、今後つくるのです。
うわべは、いつもいつも、オブラートに包んだいいわけめいたたわごと。自自公民保は、もしかしたら、非戦の側に組み込まされたのかもわかりません。自分だけは、助かりたいと・・・こわいのは、ブッシュの狂気を止めないと、北朝鮮バッシングをとめないと、じかんの問題ということです。
北朝鮮の貨物船入港をさしとめて、喜ぶ馬鹿なひともいますが、そうすることで、だれがこまるのか、困るのは、在日の方であり、北朝鮮の一般の人です。圧力、圧力と軽くいいますが、それが、当事者にとって、戦争にも、生き死ににも値するということさえ、想像できない。
麻薬や密売なら、厳重にとりしまればいいだけのことです。生存の糧、命綱を遮断して、よしとする貧困な想像力。
まるで、ブッシュです。原因も背景も状況も分からない。
私は、今日本人がしなければならないことは、早急にアジアの人々に真摯に謝り、きちんと、過去の償いをすること。
そして、北朝鮮と交流をむすび、拉致帰国者を一旦かえすこと。
また、アフガン、イラクになした加害を謝罪すること。イラク新法で自衛隊をだすのでなく、米国に手をひくようにいうこと。早急に、中東のひとびとの信頼をとりもどすこと。
これができれば、しようとすれば、一切の戦争法案は不要です。
そして、国民、私たちにできることは、戦争加担の国会議員をすべて、落とすこと。社民・共産以外に票をいれぬことです。戦争反対者が、これを、実行すれば、憲法改正も教基法も改悪せず、日本は、とりあえず、これ以上おちることはありません。