共産党の右傾化批判を投稿し続けていますが、共産党がもう社民化しているのではとか、ブルジュアマスコミや田原氏を中心に多くのジャーナリストが共産党の社民化への転落を希望するなどしている中で社会民主主義者について考えてみたい。
共産主義と社会民主主義の大きな違いは社会民主主義が資本主義永続論の立場に立っていて、基本的に資本主義者であるというところだ。これはスウェーデン左翼党が90年の二十九回大会で社民路線を拒否した時にも議論になり確認された点だ。これでは今世界に経済のグローバル化反対の声が高まり、今回のサミットの抗議運動でも資本主義の下では貧困、飢餓、南北問題、貧富の格差、失業等解決できない問題が山済みされており、資本主義反対の声が高まっている。その時に資本主義者であもある社会民主主義者では何の期待にも応えられない。
日本共産党はこの点で、不破指導部の右傾化で体制内改良主義の傾向が強まってはいるが、資本主義を乗り越え社会主義、共産主義への展望を捨てず保っているので、社民化へもう転落しているとは私は考えない。右傾化の象徴の不破氏も過去から現在までの演説の文献を読むと社民主義の有害は理解しており、間違っても社民化への自滅の道を歩む事は無いと信じる。
共産党の社民化への転落を期待する多くのジャーナリストの中にも資本主義が永久に不滅だと考える人は少ないのではないか。社会民主主義者は資本主義永続論者なので今後人類が存在し続ける限り資本主義が続く事になる。それでは地球が耐えられない。
日本共産党が社民化へ転落せず、共産主義の旗を守る事は、党の存亡に留まらず、人類が資本主義では解決できない様々な問題を抱えており、人類史的にも意義がある事だと考える。